2008 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子組換え酵母の生育能回復試験を用いた抗腫瘍性海洋天然物の探索と創製
Project/Area Number |
20248022
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松永 茂樹 The University of Tokyo, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60183951)
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Keywords | 酵母 / 遺伝子導入 / 変異 / 海綿 / 抗腫瘍 / 生育阻害 / 生育回復 |
Research Abstract |
吉田らは、約5000種類の分裂酵母遺伝子を1つずつ導入した組み換え株を作成し、当該遺伝子の発現に伴う生育能について観察を行った。大多数の遺伝子は過剰発現しても酵母の生育に影響を及ぼさなかったが,169種類の遺伝子を過剰発現させると酵母の生育が阻害された。さらに.これらの遣伝子産物の機能阻害物質が存在すると過剰発現による生育停止が解消されることが明らかにされたため、生育の回復を指標とすることによって遺伝子産物の機能を阻害する化合物の探索ができることが示された。この169種類の遺伝子にはヒトのがん化関連遺伝子のホモ口グが多数含まれているため、これらの遺伝子産物の阻害剤は抗がん剤のリード化合物となることが期待される。1997年から2005年にかけて採集された659種類の海洋無脊椎動物抽出物ライブラリーを用いて、5種の組み換え酵母を用いて生育回復試験を行った。288サンプルに活性が認められたbそのうち187サンプルがすべての株に共通して生育回復活性を示した。導入された遺伝子はnmtlの制限下にあるため、このプロモーターに作用して転写を調節する作用を持つ化合物が多<の海洋無脊椎動物に含まれることがわかっか。 また、多くのサンプルにおいて生育阻止が観察されたため、野生株の酵母を用いて抗真菌活性の評価を行ったところ、62サンプルが野生株の生育を阻害することがわかった。スクリーニングで強い抗真菌活性が認められた鹿児島県奄美大島産未同定種海綿S97-0131こ含まれる沃件成分の蛍離,横浩決宇券試みか。
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