2010 Fiscal Year Annual Research Report
農村経済学の構築に向けた環境・文化体験サービスに関する市場形成条件の解明
Project/Area Number |
20248024
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
大江 靖雄 千葉大学, 大学院・園芸学研究科, 教授 (60302535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生源寺 眞一 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (40196580)
宮崎 猛 京都府立大学, 農学部, 教授 (50115945)
廣政 幸生 明治大学, 農学部, 教授 (00173295)
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Keywords | 農村経済学 / 農村資源活用 / 農村政策 / 環境・文化体験 / イノベーション |
Research Abstract |
本年度は、過去2年間の本研究課題の成果を踏まえ、農村文化資源活用に関する海外研究者との共同研究を行った。 1)農村資源利用の先進事例として、海外共同研究者のノルウエー生命科学大学教授E.Romstad氏と農村文化資源多様性と農村ツーリズムとの関連性について、事例調査を行い理論的側面と実証的側面の両面から共同研究を実施した。 2)イタリアのアグリツーリズムにおける農村文化資源利用とその活動状況との関連性について、海外共同研究者のペルージア大学教授A.Ciani氏と実施しているヘドニック価格関数を援用した実証的な評価モデルの構築と計測に関する共同研究のとりまとめを行った。今後さらに共同研究を進展させることとした。 3)国内の酪農教育ファームの取り組み状況について、その取り組み実態を調査するとともに、その調査結果を踏まえて体験サービスを取り入れた酪農経営多角化の経営計画モデルを構築して、その経済性について評価し、自立化したサービスとして成立するための条件とその経営的な課題を明らかにした。 4)修学旅行の民泊サービスの提供を行っている調査地域での調査結果を基に、農家および漁家による体験サービスの提供による提供者側の意識の変化と地域資源利用のポテンシャルの変化について実証的に評価する計量モデルを構築計測し、その成果についてとりまとめた。 5)もぎ取り果樹園の経営的展開に、農村道路の整備がどのような影響を及ぼすのかについて、アンケート調査結果から計量的な評価を行い、経営多角化へ作用する要因とその展開への課題を考察した成果を国際学会誌に公表した。 6)農村資源管理、とくに文化資源に関する国際共同研究の実施について、フランスペルヒニャン大学と合意した。
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Research Products
(53 results)