2009 Fiscal Year Annual Research Report
癌幹細胞と血管新生誘導カスケードを標的とする固形癌の増殖制御解析
Project/Area Number |
20248032
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
松田 浩珍 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (80145820)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 あかね 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 准教授 (80418673)
大森 啓太郎 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 助教 (20466915)
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Keywords | 治療 / 癌 |
Research Abstract |
1.癌幹細胞研究の遂行 ●中皮腫および乳癌について、無血清培養により癌幹細胞スフェアを得た。 ●スフェアに対し様々な化学療法剤に対する薬物感受性を調べ、特に新規のNF-κB阻害剤とともに培養することでスフェアの数や直径が減少することを突き止めた。 ●癌幹細胞スフェアを免疫不全マウスに移植し、より病態進行の早い担癌マウスモデルを作成した。このモデルは以降の実験できわめて有用である。 2.低酸素反応性遺伝子の発現解析 ●免疫不全マウスへの移植実験系を用いて、経時的に癌組織における血流量の変化や浸潤・拡大動態をレーザードップラーやMacro-Imaging Systemを用いて経時的に調べた。 ●免疫不全マウスから様々なタイミングで腫瘍サンプルを採取して低酸素反応性転写因子群(HIF)やその制御下にある血管内皮増殖因子などの発現動態をクロマチン免疫沈降法やリアルタイムRT-PCR法などで検索し、分子発現動態を解析、数種の標的因子を見出した。 ●HIFに対する特異的siRNAを作成し、その抑制効果をまずin vitro実験系で評価し、有効なsiRNA配列を選択、DNAキメラ技術を持ちいて安定化した。 ●In vitroで有効性の認められたsiRNAを、in vivoマウスモデル(腫瘍移植系)に接種し、軟X線装置やMacro-Imaging Systemを用いて癌増殖・転移抑制効果を経時的に評価している。 上記の成果について、第148回日本獣医学会で発表するとともに、投稿論文準備中である。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] A novel NF-kappaB inhibitor improves glucocorticoid sensitivity of canine neoplastic lymphoid cells by up-regulating expression of glucocorticoid receptors.2010
Author(s)
Matsuda A, Tanaka A, Muto S, Ohmori K, Furusaka T, Jung K, Karasawa K, Okamoto N, Oida K, Itai A, Matsuda H.
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Journal Title
Research in Veterinary Science (In press)
Peer Reviewed
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