2008 Fiscal Year Annual Research Report
生活習慣病の予防と遺伝子環境交互作用の解明を目指した大規模コーホート研究
Project/Area Number |
20249038
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
田中 恵太郎 Saga University, 医学部, 教授 (50217022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新地 浩一 佐賀大学, 医学部, 教授 (30404164)
桧垣 靖樹 福岡大学, スポーツ科学部, 准教授 (10228702)
松永 めぐみ (原 めぐみ) 佐賀大学, 医学部, 助教 (90336115)
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Keywords | 生活習慣病 / がん / 危険因子 / 防御因子 / 遺伝子 / 遺伝子環境交互作用 / コーホート研究 |
Research Abstract |
本研究では、がんなどの生活習慣病の危険因子と防御因子および遺伝子環境交互作用を解明するために、将来20年くらいにわたる追跡研究を開始すると共に、べースラインデータを用いて種々の横断的研究を行う事を目的とした。べースライン調査は佐賀市において平成17年11月から平成19年12月にかけて実施され、12078名(協力率19.7%、男性5081名・女性6997名、血液提供者12072名、遺伝子解析同意者12041名)の参加者が得られている。なお、本研究は日本多施設共同コーホート研究(J-MICC Study)の共同研究としても計画された。対象者への協力依頼内容は、生活習慣・病歴などに関する質問票への記入、血液検査と遺伝子解析のための採血、血圧測定、身長・体重・体脂肪率・腹囲・臀囲の測定、電子歩数計による身体活動量の測定、および長期間の健康状況に関する追跡調査である。本年度は、まずべースラインデータの入力を行ってデータベースを構築すると共に、佐賀市の住民基本台帳との照合および住民票照会により平成18年12月までの死亡者および転出・転居者の把握を行った。また、横断的研究として、心血管疾患危険因子を複数保持する者を検出するための腹囲のカットオフ値を検討した結果、現行のメタボリックシンドロームの腹囲基準(男性85cm、女性90cm)では特に女性において見逃しが多い事が明らかとなった。さらに、食事パターンと血清高感度CRPの関連を検討した結果、男性において魚介類中心の食事パターンが炎症を促進させ、主食がパン中心の食事パターンおよび大豆類中心の食事パターンが炎症を抑制する可能性が示唆された。
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Research Products
(2 results)