2011 Fiscal Year Annual Research Report
精神・免疫・内分泌系の統合的制御~ストレス特異的サイトカインカスケードの解明
Project/Area Number |
20249042
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
関山 敦生 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 特任准教授 (30403702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内村 健治 名古屋大学, 大学院・医学研究科生物化学講座・分子生物学分野, 特任講師 (20450835)
千田 大 国立国際医療センター(研究所), 臨床病理部・組織形態室, 室長 (90312842)
岡村 春樹 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60111043)
笠原 恵美子 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 特任講師 (30468269)
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Keywords | 心身相関 / ストレス / 免疫学 / サイトカイン / うつ病 / 視床下部下垂体副腎軸 / 脳・神経 / 再生医学 |
Research Abstract |
本研究により、 (1)ストレスの種類と負荷量とを評価できるヒト血中マーカー分子ならびに判定方法を確立。 (2)ストレスがIL18、活性酸素、TNF-αを介して誘導する三つのサイトカインカスケードを解明。 (3)ミトコンドリアが関与するサイトカイン誘導メカニズムを解明。(FEBS Letter 2011) (4)大うつ病の重症度(HAM-D)と高く相関する血中マーカー、評価方法の基盤を確立した。 (5)ストレス暴露後の精神・行動医学的障害(うつ病、PTSD、希死念慮など)の発生を予測する血中マーカーを選択。 これらの成果は、招待講演や内外の学会で発表済。現在論文投稿中および投稿準備中である。これらに関連して、ヒトにおいて、血中サイトカインを用いた各種ストレスの判別及び強度評価法を確立。分泌機構についての先行検討、予後不良健常者判別等、本研究の分子基盤、技術的基盤を得た。 上記(3)については新規研究課題として2012年度より科学研究補助金の対象として採択された。また、(4)、(5)に関しては、再現性を確認するための独立した集団での検討が必須であり、更なる検討を予定しています。 これらの成果は、ストレス後のうつ病の発症を予見、回避、発症後の病勢評価、治療効果評価に役立つものと考えられる。2011年度後半からはすでに東北太平洋沖地震の救援活動に従事した方々の健康管理に実際に役立っており、本研究の社会的成果は多大である。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] A promoter variant in the chitinase 3-like 1 gene is associated with serum YKL-40 level and personality trait2012
Author(s)
Yamamori H, Hashimoto R, Ohi K, Yasuda Y, Fukumoto M, Kasahara E, Sekiyama A, Umeda-Yano S, Okada T, Iwase M, Kazui H, Ito A, Takeda M
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Journal Title
Neurosci Lett
Volume: 513
Pages: 204-208
Peer Reviewed
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[Journal Article] Physiological stress exacerbates murine colitis by enhancing proinflammatory cytokine expression that is dependent on IL-182011
Author(s)
Matsunaga H, Hokari R, Ueda T, Kurihara C, Hozumi H, Higashiyama M, Okada Y, Watanabe C, Komoto S, Nakamura M, Kawaguchi A, Nagao S, Sekiyama A, Miura S
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Journal Title
Am J Physiol Gastrointest Liver Physiol
Volume: 301(3)
Pages: G555-64
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