2009 Fiscal Year Annual Research Report
変異グルコセレブロシダーゼによるパーキンソン病発症の病態機序の解明
Project/Area Number |
20249048
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
辻 省次 The University of Tokyo, 医学部附属病院, 教授 (70150612)
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Keywords | パーキンソン病 / 神経変性 / 孤発性疾患 / 疾患感受性遺伝子 / Gaucher病 |
Research Abstract |
パーキンソン病の遺伝的リスクファクターとしてGBA(glucocerebrosidase)遺伝子に着目し,534名のパーキンソン病症例および544名のコントロール例を対象として,Gaucher病の病因遺伝子である(GBA)について,全エクソン,スプライス部位の網羅的なresequencingにより,Gaucher病の発症に関与するGBAのヘテロ接合性変異の頻度が,パーキンソン病症例において有意に高値であることを見出した(オッズ比:28.0、95%CI:4.3-238.3)。さらに,国際的な共同研究により,GBAのヘテロ接合変異が,人種を超えて,パーキンソン病の強い遺伝的リスクとなっていることを証明した.この結果は,common di sease-common variants仮説ではなく,common disease-multiple rare variants仮説の重要性を証明するものである.この,common disease-multiple rare variants仮説に立って,パーキンソン病発症のリスクファクターを解析するために,多数のパーキンソン病症例について,pooled DNAを調製し,barcode indexingの後に,次世代シーケンサーを用いてallele頻度を定量することにより,multiple rare variantsの検出を可能にする方法を開発した.GBAヘテロ接合変異の病態生理機序については,ライソソーム機能,特にミトコンドリアの品質管理(mitophage)に注目した生化学解析を開始した.赤字が今年度分です.ほかは昨年のものですのでご注意ください.
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[Journal Article] Mutations for Gaucher disease confer a high susceptibility to Parkinson disease.2009
Author(s)
Mitsui, J, Mizuta, I, Toyoda, A, Ashida, R, Takahashi, Y, Goto, J, Fukuda, Y, Date, H, Iwata, A, Yamamoto, M, Hattori, N, Murata, M, Toda, T, Tsuji, S.
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Journal Title
Arch Neurol 66
Pages: 571-576
Peer Reviewed
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