2009 Fiscal Year Annual Research Report
造血器腫瘍発症の分子メカニズムの統合的理解にむけて
Project/Area Number |
20249051
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
北村 俊雄 The University of Tokyo, 医科学研究所, 教授 (20282527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北浦 次郎 東京大学, 医科学研究所, 助教 (30282651)
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Keywords | 発現クローニング / レトロウィルスベクター / AML1 / MDS / 遺伝子変異 |
Research Abstract |
マウスBMTモデルにおいてBcr-ablとHeslが協調すると慢性骨髄性白血病のブラストクライシス(CML-BC)様の病態を誘導することができることを明らかにした。CML-BC患者においても20例中8例にHes1の過剰発現が認められた。この結果はHes1の過剰発現がCML-BCの原因の一つになっていることを示した(Nakahara et al. Blood 印刷中)。 またC/EBPaの2種類の変異体(N末変異体、C末変異体)は白血病において共存することが多いことが知られている。我々はN末変異体とC末変異体を同時に導入することによりBMTモデルにおいて単独で導入するより早く白血病を発症させることを示した(Kato et al.論文投稿中)。またC末変異体はFLT3-ITDと協調して2週間以内という非常に早期に白血病を発症させることも判明した。これらの結果はC/EBPaの2種類の変異がクラス1、およびクラス2として働き白血病発症を誘導することを示唆している。
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Research Products
(23 results)