2010 Fiscal Year Annual Research Report
光プローブをもちいたバイオイメージングによる多角的診断・治療法の開発
Project/Area Number |
20249060
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
尾崎 倫孝 北海道大学, 大学院・医学研究科, 特任教授 (80256510)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小澤 岳昌 東京大学, 理学研究科, 教授 (40302806)
森田 直樹 産業技術総合研究所, 分子生物工学研究グループ, 研究グループ長 (60371085)
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Keywords | 分子機能 / 生体イメージング / 抗体診断・治療 / ライブ診断 / 発光イメージング |
Research Abstract |
[テーマA]腫瘍の量的診断を目的とした生体イメージング法の開発(luciferase-baseの新規発光プローブ開発によるreal time in vivo imaging)。 [テーマB]腫瘍特異的抗体への発光・蛍光デュアル・プローブの搭載による新しい診断・治療法の確立に向けた小動物実験(in vivo imagingおよびin situ imaging)。 [テーマA]の成果 1、昨年度までにデザイン・作成したCaspase-3プローブの遺伝子を、細胞株にプローブを安定発現させた(AML12細胞)。その細胞をもちいて、種々の状態における刺激に対するストレスの評価を行なっている。 2、細胞・疾患モデルによる検証研究 作成したプローブに対して、細胞・動物組織に導入するためウィルスベクターに組み込んだカスパーゼ3プローブをもちいて、マウス肝に遺伝子導入し、肝切除、肝虚血・再灌流モデル、肝移植モデルをもちいて、ストレスをイメージングし、酸化ストレスとアポトーシスの関連性を解析した。 3、トランスジェニックマウスの作成 肝臓特異的に発現するCaspase-3プローブのマウスの作成を試みたが、最終的に肝における特異的で(in vivo imagingに)十分な発現が得られなかった。 [テーマB]の成果 1、プローブのデザインおよび開発 昨年度ビオチン化発光プローブに蛍光性色素を搭載し、発光特性および蛍光特性を同時に持たせることに成功した。これにより、UV照射なく深部腫瘍などの病変探索の可能性が見出された。 2、細胞・動物実験による検討 このプローブを、EMA、Her-2、CEA抗原に対する抗体に搭載し、まずin vitroにてその有用性と腫瘍細胞における発現率を確認、検討した。マウス担癌マウスにおける術中診断などへの応用を検討している。
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Research Products
(24 results)