2009 Fiscal Year Annual Research Report
沈み込んだ海嶺の地震学的構造探査:大陸成長機構の解明に向けて
Project/Area Number |
20253003
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
岩森 光 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (80221795)
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Keywords | 海底地震計 / 長期海底地震観測 / 反射法地震波探査 / 海底地形 / 海嶺沈み込み / 大陸地殼 |
Research Abstract |
地球に固有の大陸地殻、すなわち花崗岩質岩石およびマグマの成因は、地球の特徴や歴史を理解する上で未解明の重要問題である。本研究の大きな目標は、理論的研究によって予測されている海嶺沈み込みに伴う花商岩質マグマ生成機構や大陸成長過程をその場観察すべく、南米チリの三重会合点付近において地震学的探査を行ない、その結果を、テクトニクス、火成作用および熱・流動モデリングの各面から解析・検証することにある。 平成21年度は、平成21年3月1日に、海洋研究開発機構海洋地球研究船「みらい」MRO8-06レグ1航海により、海嶺が沈み込んでいるタイタオ半島沖のチリ海溝付近に設置した5台の長期観測型海底地震計の回収を実施した。使用した海底地震計は、1年間海底で連続観測可能なデジタル収録方式である。回収は、設置からほぼ1年後の2010年2月12日から13日にかけて行われた。使用した船舶は、チリ海軍の救助サルベージ船BRS-Slightであり、全台回収することができた。 また、平成21年3月1日に海洋研究開発機構海洋地球研究船「みらい」MRO8-06レグ1航海において長期観測型海底地震計を設置した平成20年度の事業に引き続き、MRO8-06レグ3航海に乗船し、レグ1およびレグ2で取得した海底地形および反射法地震波探査データの解析と、ドレッジおよびピストンコアによって採取した岩石・堆積物の記載と分析を行った。船上記載などの結果を、JAMSTEC-MRO8-06クルーズレポートとしてまとめた。一連の研究で、海嶺沈み込み帯上部に、地滑りや活動的なグラーベンが発達することを見いだした。
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Research Products
(2 results)