2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20254002
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
幸左 賢二 Kyushu Institute of Technology, 工学研究院, 教授 (00315160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮島 昌克 金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (70143881)
庄司 学 筑波大学, システム情報工学研究科, 准教授 (60282836)
小野 祐輔 京都大学, 工学研究科, 助教 (00346082)
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Keywords | 地震被害 / 津波 / 橋梁 / コンクリート |
Research Abstract |
21年度には,以下に示す項目の検討を行なった. 1. 損傷状況調査 本調査では,津波による橋梁の損傷状況を明らかにし,橋梁の津波による被害現象について以下の検討を行った. まず,本検討では,現地調査の被害分析と簡易式を用いた詳細調査を行っている.まず,現地調査の被害分析では,過去4回の被害調査において確認できた41橋中26橋を対象とし,それらの損傷程度,構造種別により分類し,各部材による損傷度の違いについて検討した. ついで,詳細調査では,41橋中18橋を対象とし,津波作用力と桁抵抗力の比を示す簡易式を用いて津波による構造物損傷度との関係を評価した. 2. 津波被害分析 まず,スマトラ島北西海岸の津波遡上計算を実施するため現地で深浅測量と陸上地形測量を実施し,水深50m以浅の詳細な海底・陸上地形データを作成した.ついで,これらデータを用いた数値計算を実施し,Kr.Ritting橋では地形効果により津波流速が弱められ,Cut川橋とLuengle橋では橋梁の後背地が低平野であることから,津波流速が弱まらず橋梁を通過したと考えられる結果となった.最後に,橋桁に作用する水平波力をモリソン式により評価したところ,被害を受けたCut川橋とLuengle橋に作用した津波波力は,無被害であったKr.Ritting橋よりも5倍以上大きいことが分かった.
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Research Products
(3 results)