Research Abstract |
西アフリカのサバンナ気候下にある典型的な農村地区として,ガーナ国北部州トロン/クンブング郡のボンタンガ川流域を選定する.この地区をコアサイトとし,調査,モデル構築,実際の小規模水資源開発を行う.調査の内容は,気象各項目,既存溜池の水位,土壌水分についての自動連続観測,水質,とくに塩分に関するサンプリング調査,測量調査,土地利用,営農,生物行動,感染症発生に関する聞き取り,観察,踏査,資料収集である.地下水流動,水質挙動,水生生物行動を確率過程として捉える概念モデルを構築し,調査結果によるパラメータ推定と検証を行う.実際の小規模水資源開発を,これらのモデルに最適化手法を適用した上で実施する.実験,比較対照,知見の共有を行うため,ガーナ国内,日本国内のいくつかの研究フィールドを活用する.以上の多面的な研究を集約し,研究の最終段階では,水資源開発オプションについての最適戦略を提示する
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