2012 Fiscal Year Annual Research Report
インドネシア西ジャワ農村部における地域の持続可能性と健康
Project/Area Number |
20256002
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
渡辺 知保 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70220902)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中崎 美峰子 富山県衛生研究所, その他部局等, 研究員 (40416087)
有薗 幸司 熊本県立大学, 環境共生学部, 教授 (70128148)
吉永 淳 東京大学, 新領域創成科学研究科, 准教授 (70222396)
古澤 華(清水華) 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80401032)
関山 牧子 東京大学, 新領域創成科学研究科, 助教 (90396896)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | 持続可能性 / 化学物質 / 曝露評価 / アジア開発途上国 / 健康調査 / 食事調査 |
Research Abstract |
(1)9-11月にかけ,西ジャワ州チタルム川流域の集落2カ所を対象に,食物消費ならびに活動に関する現地調査を実施した.調査は,およそ30世帯の成人男女を対象として,観察ならびに質問票を用いた調査,および実測による評価を平行して行った,このうち1集落は1980年代に人類生態学的調査が実施された集落であり,過去の調査を行なった研究者とも連携し,データ解析を実施した.食生活については,直接秤量と食物摂取頻度調査を,活動調査は聞き取りと観察による生活活動調査から,エネルギー消費を推定する方法をあわせて行った.これらの結果,以下のような知見を得た.(i) 30年前に比較してコメの摂取量が著しく低下したが,総エネルギー摂取に大きな変化がなかった.(ii) 30年前と比較した場合,入手可能な食品のバラエティに変化が見られ,購入食品の比重が増加した.(iii)より市場化された農業が浸透した集落においては,エネルギー密度の高い食品の消費が,そうでない集落に比較して多かった.(iv)これまでの調査結果から予測されていた女性における摂取エネルギーの過剰傾向は明確には認められなかった.(v)女性において自己の身体イメージ(太り具合)の評価とBMIの間には強い相関が見いだされ,それが特に過小評価(やせ過ぎに評価)しているという証拠も得られなかった.身体イメージとしては概ね“正しい”評価が行なわれていると考えられた. (2)昨年度入手した慢性疾患患者数把握のための情報について整理を行なったが,郡レベルのデータは粗すぎる一方,地域診療所レベルのデータには欠損が多いなどの問題があり,妥協点について検討を続ける. (3)尿中フタル酸塩類の定量結果については,現地の研究者と結果その由来について協議したが,近年農村部での使用が増加しているプラスティック包装が最も可能性が高いものとして考えられた.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)