2008 Fiscal Year Annual Research Report
プライバシ-データマイニングのための暗号プロトコルの設計と安全性評価
Project/Area Number |
20300005
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
櫻井 幸一 Kyushu University, システム情報科学研究院, 教授 (60264066)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 良彰 九州大学, システム情報科学研究院, 准教授 (90264126)
高橋 健一 財団法人九州先端科学技術研究所, 研究員 (30399670)
橋本 康史 財団法人九州先端科学技術研究所, 研究員 (30452733)
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Keywords | 安全性検証 / プライバシ / データマイニング / 普遍安全性 |
Research Abstract |
現在までのプライバシーを保護したK-meansクラスタンリング研究は複数ある[Vaidya and Clifton. Proc.9th ACM SIGKDD2003.Jagannathan et al., Proc.2006SIAM International Conference on Data Mining2006.]が、どれも、UC以前の安全性の議論である。これらに対して、研究代表者のグループは、個別に問題点を指摘し、国際会議で発表した[Sa3]。しかし、この論文では、具体的詳細な問題点、とくにどのような機密漏洩が起こるか、の記述が不十分であった。 今回は、研究代表者がこれまで得ている結果を基に、従来方式の問題点の解析、理論解析を意識したプロトコルの設計と評価、計算機実験による性能評価および実験結果に基づく、理論の再検討を中心に、以下の研究を行った。 (1)プライバシーの概念を普遍安全性の概念に基づいて記号論的に定式化し、プライバシー保存プロトコルに関する安全性検証の方法を検討した。特に検証の基本方式の実例による正当性検証を考察した。昨年より継続してすすめている普遍安全性の研究論文の問題点を修正した。 (2)乱数行列を利用した情報拡散方式の問題点解消を実験的に検討した。この対応手法の理論的解析を進めている。 (3)データマイニングプロトコルの実装の際に、データ正規化が安全性に関係することを指摘した。既存の安全性の証明が議論されたプロトコルでも、実装次第では安全ではなくなる、本研究では、改良法も提案した。
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