2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20300009
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
阿草 清滋 Nagoya University, 大学院・情報科学研究科, 教授 (90026360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
結縁 祥治 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (70230612)
小林 隆志 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (50345386)
濱口 毅 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (90273284)
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Keywords | 通信指向プログラミング / Web応用プログラム / Webサービス / コードスニペット / ソフトウェア再利用 / コードマイニング |
Research Abstract |
本研究では、ネットワーク上で提供されるWebサービスを統合することで構成されるソフトウェアシステムをWebサービスウェアとして定義し、高信頼で効率的な開発技法を確立したフレームワークの提案を目標としている.本年度の成果は主に以下の4つである. 1)Webサービスウェアの振舞いモデル Webサービスウェアの基本的振舞いモデルについて検討した.Webサービスウェアを実現するフレームワークの候補の一つとしてapache cocoonの振舞いモデルとしてFTG (flowscript transition graph)を提案し、振舞いをモデル検査の枠組みで網羅的に検証する枠組みについて研究を行った. 2)セッション型の検査機構 Webサービスの振舞いの性質を表現できるセッション型の型推論機構を提案し、Haskellの型プログラミングによる型推論を実現した. 3)再利用性の高いコードフラグメントの抽出技法 既存のソースコード群から、頻出するコードパターンを効率よく抽出するために、構文要素の出現数を特徴とした構造類似と出現する文字列の類似度を合わせた類似度判定手法を開発した.この手法を用いることで、従来方式では検出できない制御構造を含むコードテンプレートの効果的な抽出を可能とした. 4)スタックトレースを利用した開発履歴検索 効果的な開発を支援するためには、コードフラグメントを抽出するだけでなく、検索も重要である.そのため、過去の開発履歴における同様の問題とその解法を効果的に検索する手法として、スタックトレース情報を利用する検索方法を提案した.提案手法を利用することで、複雑なフレームワークを多用するWebサービスの開発時に過去の開発履歴を効果的に利用可能となるため開発の効率化が期待できる.
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Research Products
(9 results)