2008 Fiscal Year Annual Research Report
マルチキャスト指向次世代超高速光ネットワークの構成方式
Project/Area Number |
20300022
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
堀口 進 Tohoku University, 大学院・情報科学研究科, 教授 (60143012)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JIANG Xiaohong 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (00345654)
福士 将 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (50345659)
MAHBUBUR Rahman 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (60466547)
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Keywords | 光ネットワーク / マルチキャスト / ネットワーク構成方式 / 大規模ネットワーク / 多段結合網スイッチ |
Research Abstract |
近年, 動画配信やユビキタス情報通信などの普及により, 刻一刻と増大する膨大な通信要求のため電子的スイッチによるパケット処理の限界が見えてきており, 次世代高速オプティカル・ネットワークの実現が望まれている. 本研究では, 光スイッチによる光クロスコネクトOXC, 波長多重伝送方式WDM, 光バースト通信やマルチキャスト通信からなる次世代超高速光ネットワークの構成方式の詳細な検討を行った. 先ず, クロストークフリーを実現する再帰構造型多段結合型スイッチ方式について性能評価を行い, スイッチ数や少ないロスで大規模光スイッチを実現できることを明らかにした. また, 実用化を考慮したLogN型スイッチ方式のブロック率, クロストーク, スイッチ損失やルーティングの性能評価を行い, 非常に小さいブロック率やスイッチ損失で自己経路選択が可能になることを示した. 更に, クロストークフリーを実現するため複数のLogN型スイッチをスタック化したマルチLogN型スイッチ構成方式において, 負荷分布解析によるハードウェアコストの評価を行い, 接続要求に対する負荷分散に着目することにより, 従来方式よりハードウェアコストを少なくできる方式を見出した. 次に, 次世代超高速ネットワークとして期待されている光パケットスイッチ方式について検討した. 本研究では, 多段光スイッチとファイバ遅延線FDLを基本構成とする共有バッファ方式の光パケットスイッチ構成方式を考案し, その性能について詳細に検討した. その結果, 光スイッチや総ファイバ遅延線を少なくできる方式であり, パケット伝送順序を変更しないでスイッチングでる光パケットスイッチであることを明らかにした.
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