2009 Fiscal Year Annual Research Report
高信頼性ピアツーピアネットワークの構築に関する研究
Project/Area Number |
20300024
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
吉田 紀彦 Saitama University, 総合情報基盤機構, 教授 (00182775)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 倫子 埼玉大学, 理工学研究科, 助教 (90447277)
下川 俊彦 九州産業大学, 情報科学部, 教授 (60301347)
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Keywords | 分散システム / 情報ネットワーク |
Research Abstract |
ピアツーピアネットワーク(以下P2P)の実用化と技術的貢献に向けて必要となる高信頼性を、ノードやリンク各々の信頼性を高めるという従来からのアプローチではなく、自律分散的な相互診断と再構築と多重化によってネットワーク全体として確保することを目指し、過去の研究成果も踏まえて、本年度は以下のような成果をあげた。(1)P2Pネットワークの高度化に向け、自律分散的にクラスタを自己組織化する方式を改良し、クラスタの多段化を可能にするとともに、障害時に自動的な迂回路発見によってネットワークを再構築する方式を設計し、シミュレーション実験で信頼性も含めて検証した。成果は学術誌論文5編、国際会議論文2編などで公表した。(2)アジア、オセアニア、アメリカ、ヨーロッパにまたがる世界規模の実験ネットワーク環境を実際に構築し、実証実験に向けた予備実験と評価を行い、成果を国内シンポジウム2編などで発表した。(3)ネットワークも含む分散システム一般について、設計方式および検証方式の抽象化を段階的詳細化手法に基づいて行い、成果を学術誌論文2編、国際会議論文3編などで発表した。(4)実際的応用事例として緊急地震速報ネットワークを取り上げ、民間企業との産学連携研究を進め、成果を国際会議論文1編などで発表した。システム構築と実験評価に関わる謝金が当初の予定を上回ったが、高い成果を挙げることができた。
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Research Products
(17 results)