2010 Fiscal Year Annual Research Report
P2Pファイル共有ネットワークの測定と制御に関する研究
Project/Area Number |
20300025
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
川島 幸之助 東京農工大学, 大学院・工学研究院, 教授 (90345330)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大坐畠 智 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 准教授 (30361744)
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Keywords | 情報ネットワーク / 通信トラヒック / トラヒック分 / インターネット / ピアツーピア |
Research Abstract |
研究課題1 ピア数、ピアの挙動、トポロジ、ファイル保持の状況の測定解析 よりよいネットワーク設計、制御を実現するためには、絶えざる現状把握が必要である。測定ピアをP2Pネットワークに参加させ、P2Pアプリケーションのプロトコルを用いて内部の情報を得た。 1. Winnyのファイル検索ネットワークのトポロジのスナップショットを測定し、課題2の方式のシミュレーションに用いた。2.ネットワーク内の重要な役割をするピアとして、ファイル所持数、クエリを転送する回数の多いピア、上流に存在するピアの測定により特定を行い課題2に用いた。3.現在のP2Pネットワークには、研究調査用のピアが多く参加しているため、特殊な挙動をするピアを特定し、測定結果のより正確な分析を行った。 研究課題2 ファイル検索リンクの制御によるトラヒック、流通ファイル制御 制御ピアをP2Pファイル共有ネットワークWinnyに参加させ、ピアに対して検索リンクを張ることにより、実質的にファイル検索リンクを機能させなくする。これにより、ファイルが発見されず、ファイルダウンロードも試行されなくなる。ファイルが見つかりにくくなることにより、トラヒックの生成が減少し、さらには、ファイルの拡散を抑える。分散環境で提案制御方式を実装し、効果を検証した。 1. 制御ピアをWinnyネットワークに参加させ、クエリ転送回数の多いピアに対して検索リンクを張ることが、最も効果が高いことをシミュレーションで明らかにした。2.実ネットワークでは、ファイルID検索を用いたファイル検索成功率を1%程度にすることにより、同一ファイルIDを検索するピアが8ピア以下の場合、48時間以上ファイルが発見されないことを明らかにした。
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Research Products
(4 results)