2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20300031
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
甲藤 二郎 Waseda University, 理工学術院, 教授 (70318765)
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Keywords | TCP / TFRC / 輻輳制御 / 高速ネットワーク / 無線ネットワーク / アドホックネットワーク / センサーネットワーク / 海中ネットワーク |
Research Abstract |
平成21年度は以下の検討を行った。 (1)ハイブリッド輻輳制御アルゴリズムの改善:a.RTT公平生を実現するハイブリッドTCP輻輳制御方式の成果発表を行うと共に、適応的なウィンドウ制御方式の改良に取り組んだ。b.Linux標準として組み込まれているCUBIC-TCPとの特性比較を行い、実装評価実験として、ハイブリッドTCP輻輳制御方式が、新規フローが追加された時の収束性に置いても優れた特性を示すことを示した。 (2)無線環境への拡張:a.無線マルチホップ環境に適したTCP輻輳制御方式の検討を行い、新規な方式提案を行うと共に、有効性を実証した。b.a.のTCP方式にMAC層の優先制御方式を組み合わせることで、複数フローの公平性が改善されることを示した。c.実アプリケーションとして無線ネットワーク上の動画像配信実験を実施し、無線環境におけるハイブリッドTCP方式の課題(NICのバッファが巨大な時に従来方式に対する優位性が減少する点)を明らかにした。d.無線マルチホップネットワークにおけるTDMA/CSMAハイブリッドデータ転送方式の新規提案を行い、有効性の検証を行った。e.無線マルチホップネットワークにおけるノードの消費電力を抑えるクラスタリング方式の検討を個なった。 (3)研究成果のプロモーション:国内学会・研究会にて成果発表を行い、提案方式のアピールを行った。また、国内論文誌への投稿を行った。一方、本年度は国際学会への採択率が低く、再投稿に向けた準備を進めている。平成22年度は特に無線環境に重点を置いた方式検討と実装評価実験、国際学会における研究成果のアピールに重点を置く。
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