2010 Fiscal Year Annual Research Report
ユーザの潜在的意図を用いたレス・コンシャス情報検索基盤の構築
Project/Area Number |
20300039
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
角谷 和俊 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (60314499)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
湯本 高行 兵庫県立大学, 工学研究科, 助教 (20453152)
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Keywords | 情報検索基盤 / WWW / コンテンツ統合 / マルチメディア |
Research Abstract |
consciousとunconsciousとの中間にあたるレス・コンシャス(less-conscious)レベルにおけるコンテンツ検索を支援する基盤技術の開発のため,以下の課題に取り組んだ. (a) メディア・インタラクションに基づく潜在的意図抽出方式 (a-1) メディア操作からのユーザ意図抽出:ユーザのコンテンツに対する,検索を意識していないインタラクション(操作)を用いて,自動的に一連のインタラクションに適合する情報を検索し,提示する方式を開発した. (a-2)ユーザの閲覧行動からの閲覧モードのモデル化と推定:ユーザのWebの閲覧行動の目的の強さから探索モードと散策モードの2つの閲覧モードを定義した.また,ユーザの閲覧履歴に含まれるページの内容的な集中度とドメインの集中度を定義し,その値からユーザの閲覧モードを推定する手法を開発した. (b) 質問自動生成によるレス・コンシャス型情報検索方式 (b-1) メディア横断型クエリフリー検索:(a-1)で設計された意図階層のマルチレイヤ構造を用いて,任意の種類のコンテンツに対するユーザのメディア操作から抽出された意図を,異種のコンテンツの閲覧・視聴・編集動作などへメディアを横断して伝播させる意図のメタモデルを開発した.また,提案した方式に基づき,プロトタイプシステムを作成し,実際のデータを用いて方式の有効性を検証した. (b-2) ユーザの閲覧モードに基づくユーザ支援手法:(a-2)において定義した散策モードにおけるユーザの支援技術としてソーシャルブックマークのタグを用いたWebページの推薦技術を開発した.具体的には,閲覧中のページに付与されたタグ集合から意味的に親子関係にあるタグの組合せを発見タグの組合せの一部を削除または置き換えた組合せを生成し,類似,汎化,関連関係にあるページを発見,推薦する.
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