2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20300054
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
新田 克己 Tokyo Institute of Technology, 大学院・総合理工学研究科(研究院), 教授 (60293073)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥村 学 東京工業大学, 精密工学研究所, 准教授 (60214079)
片上 大輔 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教 (90345372)
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Keywords | エージェント / 人工知能 / 認知科学 |
Research Abstract |
本年度は事例を用いた論争エージェントの開発の初年度として以下の研究を行った。 (1)大学法学部における論争演習のログと,大学対抗交渉コンペティションの発言記録を収集してタグ付けを行い,事例ベースに格納した。優良な論争の事例を多数格納することが本研究で開発する論争エージェントの能力に大きく影響するので,論争ログの収集は非常に重要である。 (2)論争発言の解析を支援するため,発言中に出現する単語の共起度を元にした単語のクラスタリングを行い,発言によって単語がどのクラスタを遷移するかによって話題の変化を追跡し,発言の流れを視覚化するツールの設計を行い,その開発に着手した。 (3)発言テキストから感情や相手への好意を認識するモジュールの設計を行い,その開発に着手した。 (4)複数の論争記録から話題の遷移を比較し,その共通パターンの抽出を行い,標準的な論争と,他とは異なる論争の評価手法を提案した。これは,論争ログの全体の特徴を比較するのに利用することができる。 (5)遠隔地にいる者同士のオンライン交渉を支援するため,ゲーム機のWiiのコントローラを利用し,交渉中の身振りを入力して,相手にアニメーションの動作を表示するツールを開発し,発言内容と身振りとの関係を解析した。これは論争ログには直接現れないノンバーバルな情報を解析するのに利用することができる。
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Research Products
(6 results)