2008 Fiscal Year Annual Research Report
マルチバンドイメージングシステムの開発とビジョン応用
Project/Area Number |
20300060
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
富永 昌二 Chiba University, 大学院・融合科学研究科, 教授 (10103342)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀内 隆彦 千葉大学, 大学院・融合科学研究科, 准教授 (30272181)
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Keywords | マルチバンド画像系 / 分光画像処理 / 分光画像レンダリング / 反射モデル / 全方位光源分布 / 色順応モデル / HDR画像処理 |
Research Abstract |
1.マルチバンド画像獲得部の構築:4種類のマルチバンドイメージング系((1)魚眼カメラ+フィルタ方式,(2)カラーフィルタ+モノクロカメラ方式,(3)液晶フィルタ+モノクロカメラ方式,(4)マルチ光源+モノクロカメラ方式)を構築し稼動させた. 2.効率的な分光系の決定:(1)と(2)のシステムについては決定した.(3)と(4)のシステムは,多チャンネルで猿帯域であるため,適用問題ごとに検討中である. 3.3次元反射モデルと分光レンダリング:ファンデーション塗布肌やや水彩画を対象として,PCAに基づくモデルを提案したり,Oren-Nayarモデルの利用を検討した. 4.全方位光源分布の計測と解析:鏡面球ではなく,魚眼レンズとカラーフィルタを組み合わせた全方位観測系を構築した.直接的な投影方式とマルチバンド化によって,全周囲分光画像の高分解能,高精度推定の見通しが得られた.屋外自然シーンのマルチバンド画像計測を実施し,全方位スペクトル分布の特徴について解析中である. 5.色順応効果の予測:従来の色順応予測モデルに代わる不完全順応モデルを提案した.従来め順応モデルとの比較を具体的な画像を用いて詳細な視感評価実験を実施している. 6.絵画のディジタルアーカイブ:美術絵画の油彩画を対象として,(2)の方式で画像獲得,画像処理,画像レンダリングを実施するためのマルチバンドシステムを構築した. 7.回路基板の要素識別:基板上の異なった材質の金属線,レジスト,ハンダといった要素を識別するため(3)の方式で専用システムを構築した。分光反射率による識別アルゴリズムは開発中である.
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