2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20300061
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 洋一 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (70302627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 晃宏 国立情報学研究所, コンテンツ科学研究系, 教授 (30314256)
岡部 孝弘 東京大学, 生産技術研究所, 助教 (00396904)
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Keywords | コンピュータビジョン / パターン認識 / 人物追跡 |
Research Abstract |
本研究では,さまざまなレベルでの混雑度に応じた人物追跡手法を実現することにより,安心安全社会のための高度セキュリティシステムや実世界における人物行動解析によるマーケティングなど,多様な分野へ展開可能な人物追跡技術を他に先駆けて実現することを目指し研究を進めている。平成22年度は平成20年度~平成21年度に得られた人物の歩容を手掛かりとした混雑環境下での人物追跡に関する研究成果に基づき、遮蔽により分断された人物動線の対応づけのための技術の開発で成果を得た。遮蔽に伴い,人物の動線は複数の動線片に分断されるため,一貫した人物追跡を実現するためには,分断化された動線片を対応付ける枠組みが必要となる.ここでは,歩容特徴を用いることにより,動線の対応付けを実現している.周波数領域における歩容特徴は,人物固有の性質であり,個人認証において利用されている指標である.具体的な処理の流れは次のようなものである。まず、人物に属する特徴点の動きの軌跡群から歩容特徴を抽出し,データ集合間の類似度を測るpyramid match kernelを用いることにより,対応付けるべき動線片間の類似度を計算する.最後に、計算される動線片間の類似度を用い,最尤推定を行うことにより,最適な人物動線の対応付けを行う.実環境における実験により本手法の有効性を確認した.
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