2010 Fiscal Year Annual Research Report
"息づかい"のウェアラブル計測によるストレス被爆量の推定
Project/Area Number |
20300073
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
三輪 洋靖 独立行政法人産業技術総合研究所, デジタルヒューマン工学研究センター, 研究員 (30367073)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 亨 独立行政法人産業技術総合研究所, デジタルヒューマン工学研究センター, 研究員 (10344152)
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Keywords | ストレス / 体内音 / 心拍 / 呼吸 / コルチゾール / 日常行動記録 |
Research Abstract |
日常生活下でのストレス計測技術の開発を目的とし、ストレス反応のウェアラブル計測技術、ストレス場面と個人反応特性の類型化、ストレス検知システムの構築を目指した。本年度は以下の3点に重点化し研究を進めた。 (1)統制環境下でのストレス反応計測・分析 11名の被験者に対して実施したストレス負荷時の生理反応の計測実験について、唾液中内分泌反応として、コルチゾール、DHEA、DHEA-S濃度の分析を行い、刺激との関係を比較した。その結果、約64%の被験者において課題提示前よりも課題提示後のDHEA-S濃度が高くなった。さらに、そのときの心電図、呼吸波形、連続血圧と唾液中内分泌反応を比較した。 (2)日常生活環境下でのストレス反応計測 体内音計測装置をボイスレコーダーを組み合わせてウェアラブル化を進めた。そして、1名の被験者に対して、ウェアラブル体内音計測装置、心電・呼吸波形計測装置および日常行動記録装置を用い、日常生活環境下での被験者の生理反応および行動を計測した。体内音計測装置から心電・呼吸波形を抽出し、体内音計測による心電・呼吸の長期計測における評価を行った。 (3)ウェアラブル計測技術の開発 5名の被験者に対して体内音計測を行い、体内音計測装置による心電・呼吸計測の評価を行った。その結果、心拍および呼吸計測を行う計測部位として頸部が適当であることを明らかにした。また、心拍数・呼吸数が十分な計測精度で得られることを確認した。(1)(2)の成果と組み合わせにより、ウェアラブル計測装置によるストレス被曝量の推定技術が示唆された。
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