2008 Fiscal Year Annual Research Report
メンタルクローニングに基づく知的インタラクションシステムの構築
Project/Area Number |
20300078
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
藤田 ハミド Iwate Prefectural University, ソフトウェア情報学部, 教授 (30244990)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羽倉 淳 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 准教授 (30305289)
槫松 理樹 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 准教授 (00305286)
伊藤 憲三 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 教授 (30305297)
佐々木 民夫 岩手県立大学, 社会福祉学部, 教授 (60105070)
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Keywords | 感性情報学 / マルチモーダル / ユーザインタフェース |
Research Abstract |
顔画像からの感情認識においては、従来手法における「同じ表情が持つ意味が状況によって異なる」「表情を構成する顔の動作が個人差を持つ」という問題点の解決を目指し、状況情報を利用した新たな表情認識手法を提案している。ここでは、状況情報としてシステムが対面している利用者の「文化」「年齢」「性別」「顔の形状」といったユーザプロファイルを導入し、これにより利用者を分類することで表情認識の精度の向上を図っている。すなわち、上記問題点の特に後者の解決を図った手法を提案している。さらに,複数名の被験者による実験により本手法が有効に機能する可能性を示している。 音声からの感情認識については、従来手法に加え、音声認識技術を活用する手法を提案した。音声認識技術は、音声から発話内容(主に単語)を抽出するための技術であり、その過程で音声を音素に分割する。本手法ではこの点に着目し、音素ごとの特徴を抽出し、それを用いて感情推定を行う。また、音素を組み合わせることによって音節が構築できる。その点から、音節ごとの特徴を抽出し、それを用いた感情推定も行う。さらに従来の手法では、特徴は、発話単位であったのに対し、音素や音節ごとの特徴の変化に着目した。これらの手法により、幾つかの感情に対しては、従来よりも精度を高めることができる可能性を示した。
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Research Products
(13 results)