2009 Fiscal Year Annual Research Report
メンタルクローニングに基づく知的インタラクションシステムの構築
Project/Area Number |
20300078
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
藤田 ハミド Iwate Prefectural University, ソフトウェア情報学部, 教授 (30244990)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羽倉 淳 公立大学法人岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 准教授 (30305289)
槫松 理樹 公立大学法人岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 准教授 (00305286)
伊藤 憲三 公立大学法人岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 教授 (30305297)
佐々木 民夫 公立大学法人岩手県立大学, 社会福祉学部, 教授 (60105070)
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Keywords | 感性情報学 / マルチモーダル / ユーザインタフェース |
Research Abstract |
メンタルクローニング実現手法の確立のため、表情(画像)および音声に着目し、人出力それぞれに対し、新しい手法を提案、検証を行った。 表情からの感情推定では、一つ目のアプローチとして、自然な表情に基づく表情からの感情推定手法を提案した。この手法は、特定の感情を示したと判断される表情をシステムのモデルとなる人物の主観により抽出し、同一感情として抽出された表情に共通する顔動作に着目する手法である。本手法によりこれまで困難であった真の笑顔と演技の笑顔を識別できる可能性を示した。二つ目のアプローチとして、ユーザの姿勢、視線を検出し、利用者のシステムへの関心を推定するための手法開発を進めた。またCG表情による感情伝達においては、既存のCGアニメーションによる感情伝達を参考に顔モデルの再構築を行った。本モデルを用いた一般人に対する実験においては、感情伝達能力の向上が見受けられた。その一方で、人との相互作用の自然さに関しては、顔モデルの再構築を行う前後で評価結果に明確な差は見受けられなかった。 音声からの感情推定に関しては、学習データをその特徴量から事前に細分化することにより、学習データの質の向上を図った。これにより、学習データが洗練化され、学習精度や感情推定精度が上がることが期待できる。実際にテストデータを用いた評価の結果、従来手法より精度の向上が見られた。また音声合成による感情伝達については、音楽理論に基づき話し方を変える方法に着手した。これは、音楽が聞き手の感情に与える変化に着目し、それを音声合成に援用することを試みるものである。現在、いくつかの限定をしているが、基本的な考えをまとめ、簡単な実験システムを作成し、評価実験を行った。結果、感情種類による差はあるが、表出を試みた感情と実験参加者の答えた感情と30%程度一致した。
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Research Products
(15 results)