2009 Fiscal Year Annual Research Report
テレビ・コンテンツ分析の情報記号論的研究と批評プラットフォームの制作
Project/Area Number |
20300091
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石田 英敬 東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (70212892)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉見 俊哉 東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (40201040)
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Keywords | 情報学 / 記号論 / メディア論 / コンテンツ分析 / テレビ研究 / 認知テクノロジー / アーカイブ研究 / 情報記号論 |
Research Abstract |
テレビ・コンテンツ分析の情報記号論的研究を体系化し、IT環境上にテレビ番組アーカイブとリンクし複数の「批評モジュール」から構成されるコンテンツ分析の批評プラットフォーム「Critical PLATEAU」の制作を行うプロジェクトは2年目を迎え実装の段階を迎えた。 「テレビ分析の知恵の樹」に加えて、テレビ番組の記号分析のための映像解析およびメタデータ付与の批評ツール「タイムラインLignes de temps」(フランス・ポンピドゥーセンターIRIの開発)を改良して「日本語版」を制作し日本語版はIRIよりフリーウエアとして配布され、「テレビ分析の知恵の樹」、「タイムライン」を、大規模アーカイブに結びつけて、テレビ.アーカイブにもとづく、番組の分析と、「知のコンシェルジェ」にもとづく知識ネットワークと結びつけ、電子メディア上での「批評」の実践を行いうるプラットフォームを作り出した。フランスのINAのアーカイブ開発部長を招聘しておこなわれた09年3月国際シンポジウムを踏まえて、NHKアーカイブス、同放送文化研究所、IRIを結んで、デジタル環境での番組の「分析」と「メタデータ付与」をめぐる月例ビデオ会議を5回にわたって実施した。 これらの成果をふまえ、Critical Plateauプロジェクトの基本的なモジュールの設計と実装は漢籍を迎えたと判断され、平成23年度に繰り越されたIRIのソフトウエア・バージョンアップ日本語版の更新の作業も完了して、最終年度には、Critical Plateauの成果を問う国際研究集会を実施して、デジタル上でアーカイブと結びついた批評空間の可能性を討議することになる。
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Research Products
(6 results)