2009 Fiscal Year Annual Research Report
選択的注意の成り立ちの理解―比較認知神経科学的アプローチ
Project/Area Number |
20300095
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
内山 博之 Kagoshima University, 理工学研究科(工学系), 教授 (70223576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 茂 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (30051907)
大野 裕史 鹿児島大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (00363606)
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Keywords | 選択的注意 / 向網膜神経核 / 遠心性投射系 / 網膜 / 視蓋 / サッケード / 逐次探索・並列探索 / 比較認知 |
Research Abstract |
昨年度の主な成果を以下の項目に分けて示す. 1. 向網膜系損傷による標的選択の精度低下 動物に文字図形を標的刺激と妨害刺激とした視覚探索を学習させ,向網膜神経核の損傷の効果を調べた.向網膜神経核を損傷した動物では,妨害刺激を同時に提示した場合には探索の正答率が著しく低下した.標的刺激を単独で提示した場合は全く損傷の効果は見られなかったことから,向網膜神経核の損傷は,視覚誘導性行動の標的選択の精度を低下させるということが明らかとなった.現在この結果をまとめて国際学術雑誌に投稿準備中である. 2. 行動中の動物の向網膜ニューロンからの活動記録 一昨年度の成果が昨年度4月に国際学術雑誌Experimental Brain Researchに出版された.頭部運動の方向検出の精度を高めて,計測を継続している. 3. 向網膜系の網膜内神経回路の解析 昨年度DiIによる網膜ニューロンの標識とパルブアルブミン免疫染色を行い,内網状層の最内層に水平突起を持つ双極細胞が向網膜系の最終標的細胞である可能性を示した.
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Research Products
(2 results)