2010 Fiscal Year Annual Research Report
多状態生存時間データに対する関数分散分析法の開発と応用
Project/Area Number |
20300099
|
Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
柳川 堯 久留米大学, バイオ統計センター, 教授 (80029488)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角間 辰之 久留米大学, バイオ統計センター, 教授 (50341540)
服部 聡 久留米大学, バイオ統計センター, 准教授 (50425154)
米本 孝二 久留米大学, バイオ統計センター, 講師 (90398090)
荒木 由布子 久留米大学, バイオ統計センター, 助教 (80403913)
|
Keywords | 生存時間解析 / 多状態モデル / コホート研究 / 情報量基準 / Mantel-Haenszel法 / 加速モデル / 対数ハザード比 / 分割表解析 |
Research Abstract |
1. 繰り返し測定される多状態イベントをもつ生存時間データに対して,セミマルコフ性の仮定を弱めた新理論および解析法を開発し学術専門誌に公表した(Yamashita等) 2. 数年前に私どものグループで世界に先駆けて開発したスプライン関数を用いて非線形時間依存予後因子を評価する生存時間解析法を,ロジスティックモデルの場合にも適用できるよう発展させ,非線形リスク要因評価のための方法を開発し,中学生の視力低下データに適用して,その有効性を学術専門誌に公表した(Kaba等) 3. 高次元データの非線形判別法として知られるサポートベクトルマシンの変数選択法を開発し学術専門誌に公表した(Ying Jian等).開発した方法を病原性と共生性の毒性タンパク質に適用し,両者の差異を明らかにした.結果を学術専門誌に公表した.(Yahara等) 4. 誤特定を前提としたCox回帰の重み付き推定方程式による推測法を提案し,理論的ならびに数値的な観点から正当化を行った.研究成果をブラジルで開催された国際会議IBC2010で発表し,専門誌に投稿した. 5. セミパラメトリック理論に基づく共変量調整法に関して、通常のlogrank検定に対する漸近相対効率の興味深い公式を導出し、それに基づいて無作為化臨床試験におけるモデル選択法の構成を行った。 6. 新しい関数ロジスティック判別法を開発した。2DE-ge1で観測された生後マウス網膜蛋白の成長過程を判別するためのデータに適用したところ,従来法ではみられなかった各蛋白の事後確率が推定でき,サブクラスの存在が示唆された.成果をパースで開催されたオーストラリア統計学会で発表した.
|