2008 Fiscal Year Annual Research Report
高機能単一細胞診断を目指したマイクロウェル実装バイオアッセイシステムの開発
Project/Area Number |
20300149
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
大橋 俊朗 Hokkaido University, 大学院・工学研究科, 教授 (30270812)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 正明 東北大学, 大学院・医工学研究科, 教授 (30111371)
坂元 尚哉 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教 (20361115)
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Keywords | 単一細胞診断 / マイクロウェル / マイクロフルイディクス / バイオチップ / バイオMEMS |
Research Abstract |
従来,がん細胞の細胞診断において薬剤感度試験を行う場合,細胞の表面抗原を蛍光標識抗体によりイメージングするなど多くの細胞診断法が開発され臨床に応用されてきた.しかしながら装置が高価であることや成功率が低いこと,操作が煩雑であること等の理由から,低価格・高精度かつ簡便に評価が可能な新しい細胞診断デバイスの開発が求められている.本研究課題では,単一細胞に対して高精度・高効率な細胞診断が可能な新しいバイオアッセイシステムを提案する.すなわち,細胞をソーティングしたアレイ型チップをマイクロ流体型チップに実装することにより薬剤などの送液機能をも具備した単一細胞診断チップの開発を行うことを目的とする.昨年度に引き続き本年度もマイクロポンプの開発を行った.マイクロウェル内に培養した細胞に試薬を送液するためのポンプとしてマイクロポンプを作製するものである.ポンプの仕様は外部磁場によって回転するスターラーにより送液を行う磁気駆動型マイクロポンプとした.スターラーは磁性体の微細加工技術により作製した.予備的検討により低速回転域ではマイクロポンプは十分に機能することを確認した.高速回転域では流路抵抗や回転摩擦抵抗により外部磁場に追従できず十分な回転が得られなかったためこれは今後の課題である.また,作製したマイクロポンプを用いてマイクロウェル内に培養した細胞に対してカルセインの送液実験を行った.生細胞の染色により本システムの有効性を確認することができた.
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Research Products
(4 results)