2010 Fiscal Year Annual Research Report
高機能単一細胞診断を目指したマイクロウェル実装バイオアッセイシステムの開発
Project/Area Number |
20300149
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
大橋 俊朗 北海道大学, 大学院・工学研究院, 教授 (30270812)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 英次郎 北海道大学, 大学院・工学研究院, 助教 (20581614)
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Keywords | 単一細胞診断 / マクロウェル / マクロフルディクス / バイオチップ / バイオMEMS |
Research Abstract |
従来,がん細胞の細胞診断において薬剤感度試験を行う場合,細胞の表面抗原を蛍光標識抗体によりイメージングするなど多くの細胞診断法が開発され臨床に応用されてきた.しかしながら装置が高価であることや成功率が低いこと,操作が煩雑であること等の理由から,低価格・高精度かつ簡便に評価が可能な新しい細胞診断デバイスの開発が求められている.本研究課題では,単一細胞に対して高精度・高効率な細胞診断が可能な新しいバイオアッセイシステムを提案する.すなわち,細胞をソーティングしたアレイ型チップをマイクロ流体型チップに実装することにより薬剤などの送液機能をも具備した単一細胞診断チップの開発を行うことを目的とする.本年度は最終年度として,本バイオアッセイシステムの第一段階開発期としての完成を目指した.前年度より継続して開発を行っているマイクロ流体型チップはより簡便により精度良くアレイ型チップに実装することが可能となった.また,流路を4本設け,LabViewにてマイクロポンプを制御することにより異なる流量の試薬をそれぞれの流路に流すことに成功した.さらに,本デバイスを用いて内皮細胞の流れ負荷実験が可能であることを示した.具体的にはアレイ型チップに内皮細胞を予めコンフルエント状態になるまで培養し,マイクロポンプの送液により内皮細胞に流れによるせん断応力を負荷するものである.内皮細胞はマクロな系で行われてきた実験結果と同様に流れの方向に伸長・配向した.
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Research Products
(2 results)