2008 Fiscal Year Annual Research Report
リン酸オクタカルシウム・コラーゲン複合体を基盤とした高機能骨再生材料の創製
Project/Area Number |
20300165
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鎌倉 慎治 Tohoku University, 大学院・医工学研究科, 教授 (80224640)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
越後 成志 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (70005114)
鈴木 治 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (60374948)
松井 桂子 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (00302159)
|
Keywords | 骨再生 / 骨代替材料 / 燐酸オクタカルシウム |
Research Abstract |
まず研究実施計画に基づいて合成OCP及びブタ皮膚由来アテロコラーゲンから、OCP/Col配合比(OCP/collagen比を23:77から83:17)、OCP結晶の微小構造を改変した様々な改変型OCP/Colを作製した. 次にそれらの一部を用いてOCP/ColあるいはOCPをコーティングしたプレート上で、マウス骨髄由来間質細胞株ST-2細胞の接着能・増殖能を14日まで解析した結果、OCP/ColはOCP単独と比較してその量に関わらずST-2細胞の増殖や接着を促進すること、結晶学的解析でOCP/Col中のOCPはコラーゲンの存在にも拘らずアパタイトに転換する傾向が認められた。そして小型動物(ラット、マウス)を用いた生物学的解析ではOCP結晶の微小構造が結晶表面の細胞接着や骨再生能を制御することやOCP/Colの骨再生能はOCPの含有量に依存して向上(OCP/collagen比83:17において12週で64%の骨再生率)することを明らかにした。これらの成果は英文専門誌に掲載されるとともにシンポジウム講演(「リン酸オクタカルシウム・コラーゲン複合体による骨再生」 : 第30回日本バイオマテリアル学会大会、2008年11月)等において学会発表を行った。その他、萎縮歯槽骨の骨造成を念頭にメカニカルストレスの影響を低減し効果的な骨再生を図る除圧支持体を考案し特許出願(骨形成用キットおよび骨形成治具嵩上げリング : 特願2008-202549)を行った。
|
Research Products
(5 results)