2009 Fiscal Year Annual Research Report
造影剤濃度と被ばく線量の低い重粒子線励起二波長パルスX線による血管動画撮影
Project/Area Number |
20300175
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
小栗 慶之 Tokyo Institute of Technology, 原子炉工学研究所, 准教授 (90160829)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 純 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助教 (90302984)
堀岡 一彦 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (10126328)
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Keywords | 重粒子線 / 陽子ビーム / 負イオン源 / 特性X線 / 荷電粒子励起X線放出 / 血管動画撮影 / 造影剤 / 静電タンデム加速器 |
Research Abstract |
前年度に引き続いて,平成21年度は二波長パルスX線発生用回転金属ターゲットに照射するエネルギーが3MeV,ビーム電流が最大10μAまでの直流陽子ビームを発生するための加速器の運転条件の最適化を行った.ビームライン上,ターゲット真空容器の上流に設置した3連四重極電磁石を用いてビームを集束させ,ターゲット手前でビーム径を1mm程度まで集束することができた.しかし,ビーム電流は目標の10μAに到達しなかった.X線撮影に必要な点状X線源を実現させるために,入口径1mm程度のガラスキャピラリーにこのビームを通し,キャピラリー出口で100μm程度のビーム径を得た.ビーム透過率と出射時のエネルギースペクトルの測定結果は,モンテカルロ法を用いた数値計算の結果と良く一致した.予定していたビーム電流が達成できなかったため,当面は造影剤としてより原子番号の低い鉄Fe(原子番号26)を仮定し,このK吸収端(7.110keV)前後の波長(エネルギー)を有する特性線を発生する鉄(KαX線エネルギー6.398keV)及びニッケル(Ni;原子番号28;KαX線エネルギー7.471keV)板をX線源として採用した.円周上の対向する2点にこれらの金属板を固定できる回転式ターゲットホルダーを製作した.このターゲットを真空容器内で回転させるために高真空用ステッピングモーターを用いた遠隔操作機構を製作し,真空試験,動作試験を行って所定の性能を確認した.
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Research Products
(2 results)