2009 Fiscal Year Annual Research Report
腎臓リハビリテーションの基礎的検証:心血管系合併症抑制効果の機序解明
Project/Area Number |
20300184
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
上月 正博 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 教授 (70234698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金澤 雅之 東北大学, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (60282050)
伊藤 修 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00361072)
佐藤 寿伸 東北大学, 病院, 准教授 (50312583)
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Keywords | 腎臓リハビリテーション / 慢性腎不全モデルラット / 長期的運動 / インスリン感受性 / 心血管系合併症 / 高血圧 |
Research Abstract |
長期的運動療法が、運動耐容能の向上のみならず、腎保護効果やインスリン抵抗性改善効果を有する可能性が示唆されているが、そのメカニズムや至適条件についてはまだ十分に明らかになっていない。平成21年度は、慢性腎不全モデルにおける長期的運動と分子鎖アミノ酸(BCAA)補充療法の、また、これらとアンジオテンシンII受容体拮抗薬との併用療法の効果を検討した。WKYラットを手術し、5/6腎摘慢性腎不全モデルを作成した。ラットを以下の7群に分け、12週間治療した。1)非治療(C)群、2)BCAA(0,375g/日,B)群、3)valsartan(10mg/kg/日,V)群、4)運動(走行速度20m/分×60分/日×5日/週、E)群、5)V+E群、6)V+E+B群、7)偽手術(S)群。2週毎に、収縮期血圧(SBP)、体重、尿蛋白(UP)を測定し、最終日に血清クレアチニン(Scr)、血液尿素窒素(BUN)を測定した。残存腎の糸球体硬化指数(IGS)と間質容積比(RIV)、ヒラメ筋の毛細血管新生(CD)と筋線維組成を解析した。C群に比較して、V群のSBP、UP、BUNとIGS、E群のSBP、IGS、RIVとCD、V+E群のSBP、UP、IGS、RIVとCDは有意に改善した。加えて、V+E+B群では、Scr、ヒラメ筋タイプI筋線維比が有意に改善した。以上の結果から、慢性腎不全モデルラットにおいて、長期的運動、valsartan、BCAAの併用は、血圧コントロール、腎保護、毛細血管新生、骨格筋組成改善効果を有けることが示唆された。
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[Journal Article] Gene expression of(pro)renin receptor is upregulated in hearts and kidneys of rats with congestive heart failure2009
Author(s)
Hirose T, Mori N, Totsune K, Morimoto R, Maejima T, Kawamura T, Metoki H, Asayama K, Kikuya M, Ohkubo T, Kohzuki M, Takahashi K, Imai Y.
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Journal Title
Peptides 30
Pages: 2316-2322
Peer Reviewed
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[Journal Article] Effect of radiation monitoring method and formula differences on estimated physician dose during percutaneous coronary intervention.2009
Author(s)
Chida K, Morishima Y, Masuyama H, Chiba H, Katahira Y, Inaba Y, Mori I, Maruoka S, Takahashi S, Kohzuki M, Zuguchi M.
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Journal Title
Acta Radiol 50
Pages: 170-173
Peer Reviewed
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