2009 Fiscal Year Annual Research Report
骨格筋に対する電気刺激のインスリン抵抗性に及ぼす効果
Project/Area Number |
20300185
|
Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
前野 崇 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 病院リハビリテーション科, 医師 (90322403)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芳賀 信彦 東京大学, 医学部附属病院・リハビリテーション部, 教授 (80251263)
|
Keywords | 低周波電気刺激 / 糖尿病 / 糖代謝能 / インスリン抵抗性 / 筋収縮 |
Research Abstract |
(目的)本研究では2型糖尿病、糖尿病予備群(耐糖能異常)、健康成人を対象に低周波電気刺激群、運動療法群、運動療法の前に低周波電気刺激を併用する群で、インスリン抵抗性や身体組成、レプチンに及ぼす影響を検討することで骨格筋に対する低周波電気刺激がインスリン抵抗性に及ぼす効果を明らかにすることを目的とした。 (方法)ランダムに1. 低周波電気治療群(大腿四頭筋の低周波鍼通電を中心に週2回)、2. 運動療法群(エアロバイク20分週3回)、3. 併用療法群(1と2の併用を週2回)の3群に割付け、計12週間行った。検査項目は身体組成及び採血にて空腹時血糖値、75g OGTT、血中インスリン値、血中レプチン値、インスリン抵抗性(HOMA-IR)、インスリン分泌能(HOMA-B)を測定した。検査は計6回(介入前、介入1週後、2週後、3週後、6週後、12週後)行った。 (結果)21年度は、健康成人と糖尿病予備群(耐糖能異常)を対象に行った。健康成人各群の全ての測定項目について平均を求め比較検討したが、介入による著明な変化や群間差は認めなかった。一方、境界型の基準を満たしていない今回の被験者の中でレプチン値上昇とインスリン抵抗性が認められる者が存在した。彼らの特徴はBMIが25以上で全ての測定項目において高値をとる傾向が認められ、レプチン値については運動療法群と併用療法群において改善する傾向が認められた。 (来年度に向けての計画)最終年度になる22年度は、2型糖尿病患者および糖尿病予備群(耐糖能異常)を対象に検討する予定である。インスリン抵抗性の指標以外にもレプチン値の推移も注目する予定である。
|
Research Products
(3 results)