2009 Fiscal Year Annual Research Report
後期高齢者にも有効な脚筋力養成型ウォーキング手法の開発と健康づくり応用
Project/Area Number |
20300206
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
川初 清典 Hokkaido University, 高等教育機能開発総合センター, 教授 (80026822)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 孝一 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (30125322)
井上 馨 北海道大学, 大学院・保健科学研究院, 教授 (80133718)
横山 眞太郎 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90002279)
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Keywords | 筋電図 / 酸素摂取量 / 心拍数 / 動作分析 / シミュレーション / ウォーキング |
Research Abstract |
本研究の目的の第1は運動形態学的観点から前期・後期双方の高齢者にも可能かつ有効となる脚筋力養成型・骨格系強化型のウォーキング・フォームを先ず考案し、概念化することであった。通常歩行では脚筋力・骨格系を強化するうえで負荷強度が不足なことを前提に置いた研究デザインである。この目的に対しては、股関節の前後開脚を拡大し、キック脚の後方伸展を強め踏み込み脚を屈膝姿勢として足底をフラットにして着地する歩行法を提案した。三次元動作をモーション・キャプチャーし、シミュレーションによって筋・骨格モデルでその歩行手法を記述した。この提案手法は通常歩行はもとより、健康ウォーキングとして今日ガイドライン化されている伸膝・踵着地の歩行様式とは運動形態が異なりそれには背反的な歩行法である。目的の第2は考案手法の有効性を運動生理学的・バイオメカニクス的に検証することであった。これに対しては、筋電図による大腿筋群への負荷強度や床反力、心拍数や酸素摂取量の面から運動負荷増大の効果が確認されその有効性が検証された。第3は、考案手法の応用試験によって獲得効果を量的に示すことであった。これに対しては、先ず若年健常成人を対象に各5名の提案手法の歩行群および対照の通常歩行群を設定し3週間の歩行課題を遂行させ考案手法の有効性を確認した。次いで、高齢者5名を被験者として3週間のトレーニング実験を試み、考案手法による伸脚屈脚双方の筋力増強効果が量的に示され、有効性・安全性が確認された。
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Research Products
(5 results)