• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Annual Research Report

モーションキャプチャを利用したアフリカの舞踊に関する総合的研究

Research Project

Project/Area Number 20300213
Research InstitutionRitsumeikan University

Principal Investigator

遠藤 保子  立命館大学, 産業社会学部, 教授 (10185168)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 八村 広三郎  立命館大学, 情報理工学部, 教授 (70124229)
仲間 裕子  立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70268150)
古川 耕平  立命館大学, 映像学部, 准教授 (90425025)
Keywords舞踊人類学 / アフリカ / デジタルアーカイブ / モーションキャプチャ / ブレイクダンス
Research Abstract

1、研究の目的:
(1)、長期的な目的は、時間の流れとともに消失してしまいがちな舞踊を対象にモーションキャプチャを利用してデジタル記録・保存し、これを後世に継承し、蓄積された多くの舞踊データを定量的に解析し、さらに人類学的な考察を踏まえて、人間にとって舞踊とは何かを考察することである。
(2)、短期的な目的は、キャプチャした舞踊データから特徴を抽出し、それを分類、比較し、舞踊と自然・社会・文化とのかかわりを考察することである。
2、研究の対象:対象をガーナに絞り、伝統的な舞踊(タカイ、ガフ、ナギラ等)と今日のガーナの社会・文化とのかかわりを調査し、ストリートダンスとの比較を行い、さらに、キネクト(簡易版モーションキャプチャ)をガーナへ持参し、舞踊と生業形態との関わりを考察した。
3、研究の意義:無文字社会であったアフリカの舞踊は、舞踊とは何かを考察する上で、また現代の芸術(ジャズやブレイクダンス等)に影響を与えているため、その原点を知る上でも必要である。
4、研究の主な実施内容:
(1)、アクラにおいて、アゾルオ舞踊団団長C.Raymond、音楽家T.Abraham等に伝統的な舞踊と社会・文化に関する聞き取り調査を行い、キネクトで生業形態(カカオ栽培など)の動作を収録してそのデータを解析しながら、多面的な考察を行い、学会で研究発表を行った。
(2)、アゾルオ舞踊団11名とベニン大学のリサーチアシスタントJ.Abbeを日本へ招聘し、追跡調査を行い、それらをもとに、洛中小学校で「ようこそアーティスト 文化芸術とくべつ授業」の講師として舞踊と解説を行い、宇治市文化センターで舞踊公演を企画・実践し、一般市民に研究成果を公表した。
(3)、上記1や2の活動などをもとに研究論文としてまとめた。
(4)、アクラにある小・中学校 Thild Memorial Schoolなど6校で、キネクトを用いたワークショップも行いながら、ガーナの伝統的な舞踊の特性などに関する研究成果を公表した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

計画のとおり、アフリカの舞踊を対象にしたデジタル記録を行い、人類学的なフィールドワークをもとに考察し、様々な学会で研究成果を発表し、研究論文としてまとめている。当初の計画では、ガーナが含まれていなかったが、2009年度ひらめきときめきサイエンス事業が採択されたこともあり、ガーナの舞踊をデジタル記録することができ、データを解析している。しかし、計画では、生体反応の計測をする予定であったが、研究分担者の移籍などに伴い、計測が困難な状況にある。そこで、舞踊と生業形態などとのかかわりを考察しようと、簡易版モーションキャプチャをアフリカへ持参し、生業の動作や現地の舞踊をデジタル記録が可能になった。現在は、それらを比較検討している。

Strategy for Future Research Activity

(1)充実したフィールドワーク:アフリカにおいて、さらに充実したフィールドワークを行い、ガーナ以外のアフリカの国にもキネクトを持参し、生業の動作と舞踊動作を比較検討する予定である。
(2)総合的研究とまとめ:上記のデジタルデータやフィールドワークの成果をもとに総合的な研究を行う。そのため、ナイジェリアのベニン大学教員・C.Ugolo, A.Asagbaなどのアフリカ人研究者やガーナのAdzorwo舞踊団、タンザニアチビテ舞踊団などの舞踊家とも共同研究を行い、多面的な考察を行ったうえで、研究成果をまとめる。

  • Research Products

    (6 results)

All 2012 2011

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (3 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 劇場におけるアフリカの民族舞踊~ガーナの民族舞踊公演を事例として~2012

    • Author(s)
      遠藤保子、松田凡、相原進
    • Journal Title

      立命館産業社会論集(立命館大学産業社会学会編)

      Volume: 第47巻第4号 Pages: 139-156

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 劇場におけるアフリカの民族舞踊2011

    • Author(s)
      遠藤保子、松田凡
    • Journal Title

      立命館産業社会論集(立命館大学産業社会学会編)

      Volume: 第47巻第1号 Pages: 27-48

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 舞踊と生業-ガーナの舞踊および生業に関する動作分析をもとに-2012

    • Author(s)
      相原進、遠藤保子、高橋京子
    • Organizer
      日本スポーツ人類学会第13回大会
    • Place of Presentation
      天理大学体育学部キャンパス6号棟64B教室(奈良県)
    • Year and Date
      2012-03-24
  • [Presentation] 今日のガーナにおける伝統的舞踊-伝統的舞踊演目と伝承法-2011

    • Author(s)
      遠藤保子
    • Organizer
      日本体育学会第62回大会
    • Place of Presentation
      鹿屋体育大学303教室(鹿児島県)
    • Year and Date
      2011-09-27
  • [Presentation] ナイジェリアの舞踊とモーションキャプチャ2011

    • Author(s)
      相原進、遠藤保子
    • Organizer
      慶祝建国百年節慶與賽会・国際学術研討会
    • Place of Presentation
      建国科技大学(台湾)(優秀論文奨受賞)
    • Year and Date
      2011-06-04
  • [Book] スポーツ学の射程(有賀郁敏他編集)2011

    • Author(s)
      遠藤保子
    • Total Pages
      275-295
    • Publisher
      文理閣

URL: 

Published: 2013-06-26  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi