2008 Fiscal Year Annual Research Report
生活習慣病克服と健康寿命延伸のための生活習慣改善に関する総合的エビデンス確立事業
Project/Area Number |
20300227
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
曽根 博仁 Ochanomizu University, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (30312846)
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Keywords | 生活習慣病 / 糖尿病 / 肥満 / メタアナリシス / ヒストリカル・コホート |
Research Abstract |
本研究の究極的な目的は、国民健康に直結する生活習慣の影響と効果について、前向き研究に基づく信頼しうるデータとして確立・提示することである。そのために、日常生活に適用可能な科学的エビデンスの確立とそのデータベース化を目指している。現在のところ予定されている8つのサブプロジェクトのうち3つ、すなわち、サブプロジェクト[1]既存の生活習慣研究の定量的メタアナリシスによるエビデンス化-定量的メタアナリシス手法を用いた生活習慣療法の最上位エビデンスの創成、サブプロジェクト[2]青少年における将来の生活習慣病発症リスクファクターの確立-伝統校同窓会コホートを活用した超長期ヒストリカル・コホート研究、サブプロジェクト[3]青少年における効果的な生活習慣教育法の確立-小児肥満と若年女性のやせを標的とした食育による介入研究を実施中であり、いずれも順調に成果が上がっている。たとえば、すでに一年目にして英文原著が7本生まれており、青少年時代の運動能力が成人後の極めて長い期間の健康に影響を及ぼしうること、現在メタボリックシンドロームの診断基準に用いられているウエスト径が必ずしも動脈硬化疾患予測に適していない可能性があることなどが見出されている。これらはいずれもプレリミナリーな解析結果であり、今後、これらを元にした本格的な解析がさらに予定されている。
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Research Products
(8 results)