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2008 Fiscal Year Annual Research Report

住宅市街地の歩行空間での高齢者の犯罪不安の研究

Research Project

Project/Area Number 20300234
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

吉田 哲  Kyoto University, 工学研究科, 准教授 (10293888)

Keywords高齢者 / ひったくり / 不安感 / 未区画整理街区 / 区画整理済街区 / 歩行空間
Research Abstract

高齢者の外出に伴う、ひったくりに対する不安感の発生について、未区画整理の非線形道路街区と区画整理済の線形道路街区が同じ町内に隣接する場所に住む高齢者を対象にしたヒアリング調査を実施した。初年度は交付申請書に記載の研究目的のうち、高齢者が犯罪不安を感じる屋外空間と犯罪が発生する危険な場所の相違を直接対面によるヒアリング調査によってデータを得て分析を進めている。
基本集計の結果以下のことが明らかとなった。各道路でのひったくりに対する不安の理由33項目、安心の理由12項目の理由別をなくして、各道路でひったくりに対して感じる不安、安心を各々1項目とすると、地域の合計987本の道路中、不安が延1228本の道路、安心が延1550本の道路であった。
ひったくりに対して安全-危険と安心-不安の組合せによってできる4つの分類の中で、各道路で安全-不安は、自宅からの距離が300mまでは、各被験者の自宅からの延件数(総数=実件数×被験者数)で安全-安心とほぼ同程度で多い。また300m以上では、安全-安心の方が、安全-不安より徐々に大きくなる。危険-安心は、800mまで、20件前後と平均的になっているのに対して、安全-安心、安全-不安は、自宅から遠くなると少なくなる傾向がある。
ひったくりがあった道路は、幹線道路からの距離が75m以内では59件と半数を越え、特に25m以内では38件と多い。危険-安心は、425件の中で261件が幹線道路からの距離が25m以内であった。自宅からの距離とは逆に幹線道路からの距離では、危険-安心が幹線道路から近い距離で、非常に多いことがわかる。また、25〜350mの区間では、安全-不安が、各区間の中で多い。また自宅からの距離が50m以内では何らかの安心・不安が303件発生していたのに対し、幹線道路からの距離が50m以内では何らかの安心・不安が1072件と非常に多くなっていた。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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