2010 Fiscal Year Annual Research Report
自然体験学習の指導者養成システムに関する総合的研究
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20300252
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
朝岡 幸彦 東京農工大学, 大学院・農学研究院, 教授 (60201886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
降旗 信一 東京農工大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (00452946)
石崎 一記 東京成徳大学, 人文学部, 教授 (70327261)
小川 潔 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (70133113)
郡司 晴元 茨城大学, 教育学部, 准教授 (40311279)
福井 智紀 麻布大学, 環境保健学部, 講師 (00367244)
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Keywords | 教育共同体 / 共生教育 / 自然体験学習 / 食農体験学習 / 地域づくり教育 / プルム実践 / 「環境」の教科化 / 児童・生徒の環境保全認識 |
Research Abstract |
「自然体験学習実践研究会」を中心に指導評価グループ及び自然観察-自然体験グループそれぞれの研究成果を確認し、支援団体・機関と協力しながら調査結果のとりまとめに取り組んだ。具体的には、日本環境教育学会で議論されている環境の「教科化」及び教員養成課程への導入を念頭に学校教育としての可能性を探った。 また東アジアにおいて韓国・洪東地域における学校と地域団体の調査を行い、その分析の結果を日本社会教育学会(2010年9月)及び日本環境教育学会大会(2010年5月)及び日本環境教育学会関東支部大会(2011年3月)において発表し、かつ関連の学術雑誌においても発表を行った。 社会教育関係者を対象に、地域環境を体験する巡検を2010年8月27日に東京都台東区・文京区にまたがる通称谷根千地域で行い、そのあと、同地域で日本建築民家を保全する市田邸において交流・討論会を持った。地域で生活をしながらまちづくり保存運動を行っている人たちによる解説が、環境体験に重要であることを体得した。 こうした研究活動を踏まえて、平成23年度(最終年度)に向けた自然体験学習の指導者養成システムを提案するための議論を行ってきた。議論の成果は、最終年度の報告書としてとりまとめる予定である。また、農山村コミュニティにおける自然体験学習の指導を通じて指導者養成を進める社会実験として、福島県飯舘村における「までいの学校(仮称)」を企画・準備することとした。3・11東日本大震災を契機とした全村避難という特異な状況であるがゆえに、コミュニティ機能の維持を自然体験学習と指導者養成を通じて行う可能性を端的に模索するものである。
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Research Products
(14 results)