2011 Fiscal Year Annual Research Report
遠隔協調支援のための委任ポインタ機能の研究開発と評価
Project/Area Number |
20300280
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
大澤 範高 千葉大学, 大学院・融合科学研究科, 教授 (30251721)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 喜美夫 放送大学, ICT活用・遠隔教育センター, 教授 (40249925)
浅井 紀久夫 放送大学, ICT活用・遠隔教育センター, 准教授 (90290874)
寺尾 裕子 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (10210957)
梅澤 猛 千葉大学, 大学院・融合科学研究科, 助教 (50450698)
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Keywords | 遠隔協調 / テレポインタ / 委任 / 投票 / AJAX / 遠隔講義 / 線画描画 |
Research Abstract |
多人数が参加し、相互に通信が可能な学習環境において、多人数の協調を支援する委任ポインタを提案し、その機能を有する遠隔協調学習支援システムを開発し、そのシステムを用いて委任ポインタの効果および有効性を実験的および実践的に検証することを本研究の目的としている。 委任ポインタ(delegate pointer)は、個々のテレポインタの制御者(所有者)が自らのテレポインタの制御権を他者に委任する(「ポインタの重み」を投票する)機能をもったポインタである。他者のテレポインタの上で自分のマウスカーソルをクリックする操作による委任(投票)が基本とし、投票を行うことによって、投票先のテレポインタに重みが移動し、自分のテレポインタは表示されなくなる。 Webブラウザで動作するAJAX(Asynchronous JavaScript and XML)技術を利用した2次元ポインタ、線画描画の多地点での共有機能を有し、委任ポインタの機能を実現したシステムの性能向上を図るよう改善を行った。 また、委任ポインタ機能を有する情報共有アプリケーションとしてスケーラビリティを向上させることができるように、Peer-to-Peer技術によるシステム構築方法を検討し、参加者が動的に加入したり、離脱したりする際の性能評価をシミュレータによって行った。 合意形成を題材に実験を実施し、委任ポインタの効果および有効性を確認すると共に、多人数が参加する大規模協調システムの際に問題となる妨害行為の影響を検証した。
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Research Products
(1 results)