2009 Fiscal Year Annual Research Report
読み書き障害児の認知神経科学的特性に基づいた支援法開発に関する研究
Project/Area Number |
20300281
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
稲垣 真澄 National Center of Neurology and Psychiatry, 精神保健研究所・知的障害部, 部長 (70203198)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加我 牧子 国立精神・神経センター, 精神保健研究所, 所長 (20142250)
矢田部 清美 国立精神・神経センター, 精神保健研究所・知的障害部, 流動研究員 (90455410)
後藤 隆章 国立精神・神経センター, 精神保健研究所・知的障害部, 流動研究員 (50541132)
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Keywords | 学習障害 / 認知神経科学 / 読み書き障害 |
Research Abstract |
本研究の最終目的は通常学級に通う発達性読み書き障害児の学習全般に不可欠な読み書き支援法を構築することである。国内外の先行研究より、発達性読み書き障害の病態およびその原因は一様ではなく、個々の類型化が必要で、さらに、その類型化に即した支援の必要性が国内外で述べられている。しかし、日本語においては、多人数を対象とした発達性読み書き障害の類型化に基づく支援はほとんど例がなかった。 そこで本年度は(1)読み書き障害モデルの構築及びモデルを用いた読み書き障害児の診断・類型化として既存または独自に開発した、読み書き作業に必要な認知機能検査群を施行した。高次認知機能検査の一つである漢字読み書き機能検査での読み書き障害児のモデル化を行い、認知神経科学学会にて発表した。(2)読み書き障害児の類型化にもとづく支援法の開発として、各検査での得点をもとに、支援対象者の認知神経科学的特性に基づいた支援法を決定する工程を考案した。またその手順に基づいた支援を行いその成果を学習障害(LD)学会にて発表した。(3)読み書き障害児支援法のデータベース構築として健常児及び障害児のエラー分析を行った。(4)読み書き障害児の支援法の有効性の確認として支援法を受けた読み書き障害児に再度の神経心理と行動心理学的検査を行うことで、その有効性を確認した。 今後は介入例を増やし、最終目的である多人数を対象とした発達性読み書き障害の類型化に基づく支援の基礎となる支援法の確立を行う。上記研究施行はいずれも「臨床研究に関する倫理指針」を遵守した上ですすめられた。
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Research Products
(23 results)
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[Journal Article] 学童におけるひらがな音読の発達的変化:ひらがな単音, 単語, 単文速読課題を用いて2010
Author(s)
小林朋佳, 稲垣真澄, 軍司敦子, 矢田部清美, 加我牧子, 後藤隆章, 小池敏英, 若宮英司, 小枝達也
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Journal Title
Peer Reviewed
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