Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若林 芳樹 首都大学東京, 大学院・都市環境科学研究科, 教授 (70191723)
神谷 浩夫 金沢大学, 人間科学系, 教授 (40192546)
古賀 慎二 立命館大学, 文学部, 教授 (10234725)
宮内 久光 琉球大学, 法文学部, 教授 (90284942)
中澤 高志 明治大学, 経営学部, 准教授 (70404358)
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Research Abstract |
労働の女性化の実態を把握するために,労働市場,就業先における労働状況,終業後の生活時間,家族状況などの相互の側面を関連づけながら,労働力の女性化の実態について多面的な解明を試みることによって,経済のサービス化とグローバル化を原因とした労働の女性化について明らかにした。研究の意義としては,労働力の女性化に対して多様な女性就業の実態を捉えるとともに,住宅問題や保育を関連させて分析した点にオリジナリティがある。 24年度は,これまでの研究の成果を国内外の学会で発表することと,論文化を中心に研究を遂行した。補足調査については,沖縄県の女性就業と保育に関する調査については,コールセンターで働く女性向けに設置された企業内保育所を利用する女性へのアンケート調査(由井・宮内担当)を実施した。また介護サービスで働く女性への調査は名古屋市を対象とし,成果を論文化した(加茂担当)。さらに,保育に関しては多摩ニュータウンなどで母親支援の広場型保育にアンケート調査を実施し,この分析成果を学会発表した(由井・若林・久木元担当)。さらに前年からの継続研究として,石川県において外国人女性の就業と生活に関する聞き取り調査を行った(神谷担当)。女性起業家についての調査はインターネットによるアンケート調査の分析結果は学会で報告して,論文化に着手している(古賀担当)。 研究成果の発表については,国際学会では4月にハワイでのICASとAASの合同大会で由井・加茂,久保・由井が審査付き発表で介護施設女性の就業と沖縄の母子世帯の就業について発表,同じく4月にAAG大会で由井,久保が都市研究部会で発表した。さらに8月には科研研究グループのメンバーが中心となって,EAJSで日本の女性就業に関する二つのセッション設置が審査に合格して成果を発表した。研究成果は,経済地理学年報,地理学評論などの国内主要雑誌とヨーロッパの学術雑誌に掲載された。
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