2008 Fiscal Year Annual Research Report
船舶搭載高感度雲レーダによる全地球規模の雲分布観測と解析
Project/Area Number |
20310005
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
鷹野 敏明 Chiba University, 大学院・工学研究科, 准教授 (40183058)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高村 民雄 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 教授 (40272356)
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Keywords | 雲分布 / ミリ波レーダ / FM-WCレーダ / 地球規模気象 / 海洋気象 / 大気水循環 / 走査型レーダ / 船舶搭載観測 |
Research Abstract |
1「全地球規模の暴雨の観勘と「地球規摸での雲分布解析」 2008年5月から11月にかけて、(独)海洋研究開発機構(JAHSTEC)の海洋地球研究船「みらい」に、我々の高感度高分解能ミリ波雲レーダ「FALCON-I」を搭載し、西部熱帯太平.洋(フイリビン東方、グアム付近の海域)およびベーリング海、北極海にいおて、雲雨の連続観測を実施した。5か月半のはぼ全期で、良質のデータが取得できた。特に極海での観測では、これまでの最高緯度で雲の観測力当実施できた。窺測データ解析の結果、北極海と西部熱帯太平洋では、雲の高度牙布に明確な違い:北極海では雲頂高度が11km程度た留まっているが酉部太平洋では15kmに達することなど、が明ちかになった。 2「走査型ミリ波レーダFALCON-IIIの開発」 高感度高分解能ミリ波レーダFALCO無の特繊を生かして、走査型のレーダ開発を開始した。今年度は、2アンテナ方式である既存のFALCON-Iが、対象物は対する視差により観測量の滅少がどの程度であるかを、1アンテナ方式のミリレーダSPIDER(情報通信研究機構保有)と比較し、シミュレーションを行った結果を含めて考察した。その結果、視差に大きく影響するアンテナビーム方向は、ほぼ設計通りが達成できていること、視差により1km以ドの近距離での強度滅少は大きいが、補正曲線が得られること、などが明らかになった。また、走査型レーダめ必要性能についての検討・設計を行った。
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