2011 Fiscal Year Annual Research Report
船舶搭載高感度雲レーダによる全地球規模の雲分布観測と解析
Project/Area Number |
20310005
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
鷹野 敏明 千葉大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (40183058)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高村 民雄 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 教授 (40272356)
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Keywords | 雲分布 / ミリ波レーダ / リモートセンシング / 気候変動 / 海洋気 / 大気水循 / FM-CW レーダ / 自然現象観測予測 |
Research Abstract |
1.全地球規模の雲雨の観測」と「地球規模での雲分布解析 昨年度に引き続き、本年度も(独)海洋研究開発機構の海洋地球研究船「みらい」に千葉大ミリ波レーダFALCON-Iを搭載し、2011年8月12日から2012年2月8日までの半年間にわたって、太平洋およびインド洋において雲の地球規模での観測を実施した。観測は、一部で装置の不調によりデータの質が劣化した部分があったものの、必要不可欠なデータは取得でき、過去3年間のデータと合わせて、衛星によるマイクロ波および可視光のデータと総合した解析を進めた。 2.ミリ波レーダの改良・開発と応用 ミリ波レーダFALCON-Iでの雲の高分解能観測結果を解析し、衛星による観測結果と比較することなどで、雲分布の微細構造の評価を行った。その結果を考察し、分解能サイズの大きい衛星観測と、FALCON-Iの高分解能観測の結果を比較する際に、構造によるバイアスを考慮することが必須であることなどが明らかになったdまた、これらの結果をもとに、走査型ミリ波レーダに必要な性能・仕様を明確にすることできた。さらに、FALCON-Iの高空間分解能と高感度を生かした、積乱雲の発生初期の観測を試み、Xバンドレーダに較べて極めて初期の段階から発達していく雲を捉えることができた例を示した。
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