2010 Fiscal Year Annual Research Report
メコン川水資源に関する経済環境解析と流域管理計画への指針
Project/Area Number |
20310026
|
Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
森杉 雅史 名城大学, 都市情報学部, 准教授 (00314039)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 譲 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (20190796)
大野 栄治 名城大学, 都市情報学部, 教授 (50175246)
根本 二郎 名古屋大学, 経済学研究科, 教授 (20180705)
大西 暁生 富山県立大学, 工学部, 講師 (90435537)
金 広文 京都大学, 工学研究科, 准教授 (80335108)
|
Keywords | メコン川・GMS / 内包環境負荷 / 統計的生命価値 / 国際河川と分業 / 応用一般均衡モデル / 地域間産業連関表 / 農業効率性分析 / 環境影響評価 |
Research Abstract |
今年度ではビエンチャン市においてラオス国立大学と、中国昆明市において雲南大学と共催の下、いずれもAREES主催の国際会議を開き、本研究メンバーもこれに参加し、研究成果の発表や、現地の行政における統計専門家と交流を深めた。また、メコン川の水質悪化や上下水道整備に伴うその回避効果について、調査票作成の上ベトナム・HCM及びメコンデルタやラオス・ビエンチャン市周辺において配布し、CVM・VSL手法を駆使してその算定を行った。 (1) 資源や環境負荷の国際依存関係(宮田、金、研究協力者:石) 本科研で整備した産業連間表を元にしたデータベースを用いて、インドシナ2国間経済(タイ-ベトナム)の相互依存性を把握したうえで、起因別に資源消費・環境負荷移動ベクトルの定量化を図り、財・サービスの流れと共に、資源消費量や環境負荷などについて考察を行った。 (2) 農業効率性分析(根本・大西) 産業連関表の農業部門データ、政府刊行物、各国機関の統計などの参考資料を合わせ、DEA・SFAなど生産フロンティア解析手法を用いて流域地域の農業効率性分析を図った。メコン流域では近年灌漑農業の進展が著しく、土地単位面積当たりの生産量は向上しているが、水資源など他の投入物に着目すると、むしろ効率性の低下が指摘される。 (3) 水質改善の経済学的評価(大野・森杉) 同地域では上下水道など生活関連社会資本整備が流域の急激な経済成長に追いついていないことが指摘されている。そこでCVM・VSL手法の下、水質改善プロジェクトの効果分析を図り、経済発展レベルと自主的整備運営の可能性について吟味した。
|
Research Products
(24 results)