2010 Fiscal Year Annual Research Report
環境的に持続可能な交通に向けたパッケージ型交通施策に関する研究
Project/Area Number |
20310028
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Research Institution | Hiroshima Institute of Technology |
Principal Investigator |
青山 吉隆 広島工業大学, 工学部, 教授 (80035633)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 雅 広島工業大学, 工学部, 准教授 (70273464)
今川 朱美 広島工業大学, 工学部, 助教 (10399751)
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Keywords | パッケージ型交通施策 / LRT / 合意形成 |
Research Abstract |
最終年度となる本年度は、過年度の成果を踏まえて、環境的に持続可能な交通に向けたパッケージ型交通施策の導入に際して、市民の合意形成を促進するソフト要因に関わる研究課題に取り組んだ。 まず、景観イメージが都市アメニティに及ぼす価値分析として、都市地域における眺望景観の経済評価システムを構築した。3D-GISを用いた「見通し領域解析」により、視対象の見通し領域を算出し、研究対象地域における眺望景観の現状を把握することによって、新設の建造物等による眺望景観の変化を予測することが可能となった。また、アンケート調査を通じて、地域住民が眺望景観の見え方によって景観に対する満足感や住宅購入価格に影響を与えていることが明らかとなり、眺望景観の経済的価値を評価できる可能性を示した。 また、交通拠点となる駅前広場などの空間整備の検討事例として、歩行者流動シミュレーションによる駅前広場空間の代替案の検討を行った。広島駅前における路面電車の新路線の整備に伴って、広島駅南口広場の再整備が検討課題となっていることから、駅前広場における乗り換え利便性の評価を行うために、交通手段相互の乗り換え流動の実態調査を実施した。そして、駅前広場における流動の現状を再現するアニメーションを作成した上で、路面電車の新たな乗り入れ方法の代替案(地上案および地下案)に基づいて、歩行者の流動状況をアニメーション化し、代替案の評価および合意形成のためのツールとしての活用を提示した。
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Research Products
(6 results)