2009 Fiscal Year Annual Research Report
DNA修復系遺伝子欠損マウスを用いた変異原性・発がん性の高感度評価系の開発
Project/Area Number |
20310031
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
續 輝久 Kyushu University, 大学院・医学研究院, 教授 (40155429)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中津 可道 九州大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (00207820)
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Keywords | 遺伝子 / 核酸 / 環境 / ゲノム / 放射線 / 突然変異 / 酸化ストレス / 活性酸素 |
Research Abstract |
放射線や化学物質に対応できる変異原性・発がん性の高感度評価系を開発する目的で、これまでに以下の研究を行った。 (1) 昨年に引き続き、放射線や化学物質の突然変異原性を高感度で検出するために、rpsL-Tgマウス(C57BL6/Jの遺伝的背景を有する)との交配を行い、次に掲げる2重遺伝子改変マウス(Mutyh^<-/->/Msh2^<+/->マウス、Ogg1^<-/->/Msh2^<+/->マウス、Mth1^<-/->/Msh2^<+/->マウス、Xpa^<-/->/Msh2^<+/->マウス)にrpsL-Tgを導入したマウス系統の樹立を進めている。 (2) 上記2重遺伝子改変マウスの突然変異解析のためにMsh^<+/->・rpsL-Tgマウスについて、臭素酸カリウムの飲水投与による酸化ストレス誘発突然変異の解析を行った。Msh^<+/->遺伝背景では野生型マウスの解析結果と顕著な差異は認められなかった。 (3) ミスマッチ修復を欠損した個体で酸化ヌクレオチドの変異原性を評価するために、改変型rpsL遺伝子を導入したベクターDNAをマウスの受精卵に注入して得られたトランスジェニックマウス系統[rpsL*-Tg]について有用性を検討した。得られたトランスジェニッ突然変異頻度算出精度に支障が出ることが判明した。現在,コピー数が少なくても充分な突然変異頻度算出の精度を保証するための新しいベクターを開発している。 (4) DNA2重鎖に存在する誤塩基対の認識により発信されたシグナルを、細胞死発動へ伝える経路で機能している新規蛋白質Y3の遺伝子欠損マウス作出を進めている。
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Research Products
(25 results)