2010 Fiscal Year Self-evaluation Report
Mechanism of ionizing radiation induced behavioral change of the salt chemotaxis learning in C. elegans
Project/Area Number |
20310032
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Risk sciences of radiation/Chemicals
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
SAKASHITA Tetsuya Japan Atomic Energy Agency, 量子ビーム応用研究部門, 研究主幹 (30311377)
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Project Period (FY) |
2008 – 2011
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Keywords | 応答 |
Research Abstract |
私たちは世界で初めて放射線が感覚神経細胞を介して化学走性学習行動(salt chemotaxis learning behavior)に影響を与えることを示唆する知見を線虫(C.elegans)において発見した。この発見は、神経ネットワークに放射線が特異的に作用し、しかも感覚神経で放射線を感受する(感じる)可能性を示唆するものであり、メカニズムが解明できれば、宇宙飛行士が宇宙飛行時に目の中に白い火花が飛び散ること(ライトフラッシュ)を経験しているが、この原因や脳腫瘍時における正常脳細胞への影響にかかわる基礎的な知見を提供できるものと考えられる。 線虫の化学走性学習を変える放射線のメカニズムを明らかにすることを目的として、以下の項目を実施する。 (1)既に関与を報告したgpc-1遺伝子の上流・下流のシグナル伝達経路、及び学習・忌避行動や酸化ストレス応答に関与することが報告されているhen-1,lrn-2,daf-7,daf-16,mev-1遺伝子などの網羅的な解析により、既知遺伝子の関与を明らかにする。 (2)バラエティに富む変異が得られる重イオンビームや紫外線などの変異原を用いて、放射線照射直後の学習行動を変化させる現象の機能欠損変異体のスクリーニングと原因変異遺伝子の探索を行う。 (3)(1)と(2)で得られた情報、及びニューラルネットワーク解析を用いて、線虫の神経ネットワーク内での放射線刺激の情報伝達経路の推定を行う。 以上の3つの内容を実施することを計画した。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Effects of ionizing radiation on locomotory behavior and mechanosensation in Caenorhabditis elegans2009
Author(s)
Suzuki M., Sakashita T., Yanase S., Kikuchi M., Ohba H., Higashitani A., Hamada N., Funayama T., Fukamoto K., Tsuji T., Kobayashi Y.
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Journal Title
J.Radiat.Res. 50
Pages: 119-125
Peer Reviewed
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