2009 Fiscal Year Annual Research Report
ファジィランダム大規模多目的レベルシステムに対する対話型意思決定とその応用
Project/Area Number |
20310089
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
坂和 正敏 Hiroshima University, 大学院・工学研究科, 教授 (70093507)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 浩介 広島大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (00263731)
片桐 英樹 広島大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (40325147)
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Keywords | 多目的システム / 大規模システム / フィジィシステム / 多重レベルシステム / ファジィ計画法 / 確率計画法 / 多目的計画法 / 対話型意思決定 |
Research Abstract |
本研究課題では,複雑に依存しあう現実の様々な意思決定状況における確率論的ランダム性とファジィ論的曖昧性を同時に考慮した大規模多目的計画問題や多重レベル計画問題の定式化を進めるとともに,上位レベルと下位レベルの意思決定者の間の対話をも考慮した不確実性や曖昧性の下での多重レベル計画問題や多目的計画問題に対する対話型意思決定手法の開発に焦点が当てられ,(1)ランダム性とファジィ性を共に含む多重レベル計画問題に対する対話型ファジィ計画法に関する研究と(2)ランダム性とファジィ性を同時に含む多目的計画問題に対する対話型ファジィ意思決定に関する研究の2種類のテーマに分類される.研究テーマ(1)では,多重レベル非線形整数計画問題やファジィランダム変数係数を含む2レベル線形計画問題を定式化して,上位の意思決定者と下位の意思決定者間の満足度をバランスよく達成させるような満足解を対話的に導出するという対話型ファジィ計画法を提案している.研究テーマ(2)に関しては,ランダム性とファジィ性を同時に考慮したファジィランダム変数係数を含むファジィランダム多目的最適化問題を定式化するとともに,可能性測度の概念と期待値を考慮した分散最小化モデルに基づいて,下位レベルの意思決定者の満足度とのバランスを考慮しつつ対話的に上位レベルの意思決定者の満足解を導出するという対話型意思決定を提案した.さらに,可能性測度やレベル集合の概念と確率最大化や満足基準最適化に基づく対話型意思決定手法を提案している.本研究課題で得られたこれらの研究成果は内外の著名な学術雑誌に掲載され,高く評価されている.
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