2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20310115
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中井 謙太 The University of Tokyo, 医科学研究所, 准教授 (60217643)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日下部 岳広 兵庫県立大学, 生命理学研究科, 教授 (40280862)
井上 邦夫 神戸大学, 理学研究科, 教授 (40252415)
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Keywords | ホヤ / microRNA / 組織特異的発現 / 比較ゲノム学 |
Research Abstract |
本課題の申請時に計画していた内容に近い研究が海外で発衰されたこともあり、当初の方針を変更して、とりあえず他の生物種で組織特異的発現をすることが知られているmicroRNAのホヤにおけるホモログをゲノムから探索し、その機能解析を行うことどした。 まず、脊椎動物で筋肉特異的であるmiR-1/miR-133がホヤゲノム中、シングルコピーであること、脊椎動物と類似のクラスター構造をもち、脊椎動物と同様にmib(mindbomb)遺伝子のイントロンに存在することをみいだした。また、ナメクジウオでも、やはりmibのイントロンに存在することが明らかになった。miR-1とmiR-133の発現プロファイルについて、5'EsTのマッピング、insitttハイブリダイゼーション、ノザン解析を行い、miR-1とmiR-133は主に成体の筋肉組織(心筋、体壁筋)で発現が顕著であること、両者の発現パターンに明瞭な違いがあり、それぞれ異なる発現制御を受けている可能性があることが示された。次に、神経系で特異的に発現するmiRの候補として、ゼブラフィッシュおよび哺乳類の発現データをもとに、12の遺伝子を選び、ホヤゲノム中の探索、カタユウレイボヤとユウレイボヤの種間比較を行った。ホヤに存在することが濃厚となったlet-7、miR-7、miR-8、miR-34、miR-124、miR-125、miR-153、miR-183について、LNAプローブを設計し、insituハイブリダイゼーションとノザン解析を行った。in situハイブリダイゼーションの結果、miR-124が尾芽胚期から中枢神経系(脳・運動神経節)特異的に発現することが明らかになった。この他、小分子RNAの生合成等に関わる遺伝子の解析も進行中である。
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Research Products
(1 results)